直言!土屋正忠のブログ

直言!土屋正忠のブログ

立憲民主の泉健太党首にお尋ねします。政党ポスターの「生活安全保障」って何ですか。生活保護基準の引き上げですか。それとも日本の敵地攻撃能力の新設ですか?

この数週間、立憲民主の政党ポスターのスローガン「生活安全保障」の言葉が、何を意味するのか気になっている。参議院議員選挙を目前にした政党スローガンだと思うけど、意味不明だ。

「生活」に重きをおけば、生活保護基準の引き上げを意味しているのかと考える。しかし、ウクライナの現状を見ると、日常生活の基盤は自国の安全だと理解できる。そう受け止めて「生活安全保障」を国民の生活の安全のために防衛力強化が必要だと理解すると、ミサイルを今年になって10数発も発射している北朝鮮に対する敵地攻撃能力の強化かなどかと考えてしまう。

ロシアの侵略を目の当たりにして、国民の関心は我が国の安全をどうしたら守れるのかですよね。わかるようなスローガンにしてください。

共産党の志位委員長「自衛隊の組織自体は憲法と矛盾している。自衛隊を解消するまでは災害対応などで活用する」と。では外国からの急迫不正な侵害があった時は国民を捨てるのですか?

5月25日付けの読売新聞には、囲み記事で志位委員長の発言が載っている。

自衛隊を解消するまで災害対応などで活用するというが、では自衛の組織は日本にはいらないということなのだろうか。こういう発言をする政党が、国政によく議席を得ていると思う。

ウクライナがロシアから侵略を受けて、目前で戦っているというのに。

ロシアのウクライナ侵攻以来、共産党の志位委員長の迷言が続いている。「憲法9条があれば侵略はなかった」「自衛隊は憲法違反だが、外国から侵略されたら活用する」等々だが、さらに酷くなった発言だ。戦後すぐの時代には、共産党は武装中立を主張していたと記憶しているが、まだ論理があっている。

「武蔵野市が派遣したハバロフスク自然探検隊に参加した息子が、それをきっかけに目覚めて、今は国際機関の金融部門で働いています。融資の分野は環境です」

街で出会った犬を連れた女性が、ニコニコしながら話しかけて来られた。武蔵野市と三多摩各市から共同で実施した1993年ロシア連邦ハバロフスク市への中・高生100名の派遣にご子息が参加したとのこと。

この事業は三多摩が神奈川県から東京都に移管されて100年を記念した事業だが、武蔵野市が呼びかけて三多摩全市町村から中・高生100名が参加した“自然探検隊”です。山岳隊・河川隊・森林隊・バードウォッチング隊・市民生活隊に各20名ずつ5隊に分かれて7泊8日自然の中で生活した。1991年にソ連が崩壊して15の共和国が各々独立して2年しか経過していない混乱した時期だったが、ハバロフスク市当局をはじめ市民から温かい大歓迎を受けた交流団となった。

街で会った女性のご子息は中学生で参加したという。帰宅して語った言葉が
「アムール河の岸辺にはコウノトリがいるんだ」
「ロシアの子どもたちは、前の日食べ残したパンを、翌日もちゃんと食べる」
「夜空に星があふれている」

女性が語る
「うちの子は、あれから変わりました。海外のことに興味を持つようになり、人生の目標が決まったと思います」
「今は国際機関の金融部門で働いています。2年前までフィリピンに赴任していました」
「融資の対象は環境分野と言ってました」
「子どもを大切にしてくれる武蔵野市に感謝です。ありがとうございます」

この女性は犬を連れて散歩中だったが、足をとめて立ち話に熱が入った。30年前の光景を思い出し、手応えを感じた。

岸田総理は強運の人だ。コロナは落ち着き、助人が現れる

岸田内閣の支持率は59%(朝日)、61%(共同)と高い。コロナが落ち着き、ウクライナ戦争が起こって3カ月、国民は物事を真剣に考え始めた。ふわふわ実態のないスローガンを主張する政党で良いのかという思いだ。

昨年10月の衆議院選挙でもコロナが落ち着き、共産党という助人が現れて、枝野立憲党首と閣外協力でと選挙協力した。国民にしてみれば“天皇は認めない”“自衛隊は憲法違反”の共産党と「閣外協力」。これは堪らぬと票が自民党を中心とする保守に流れた。

昨年7月の都議選ではコロナが猛威を振るい、東京オリンピック・パラリンピックを中止しろという主張が国民の50%だった。さらに菅(すが)前総理がワクチン接種を前倒しして1日100万回をめざしたのは良かったのだが、投票日5日前に河野太郎大臣が「ワクチンが足らない。5月頃から分かっていた」と陳謝。菅内閣支持率32%、東京では28%で失速した。都議選では自民党は辛くも第一党になったが、当初の50議席には遥かに遠い33議席。横浜市長選挙の敗北と合わせて、菅総理では総選挙が戦えないという思いが、自民党内で瞬く間に拡大して、岸田総理の誕生につながった。

一方で岸田内閣は、2月24日のロシアのウクライナ侵攻以前はオミクロン株が猛威を振るい、行先に不透明感があったが、今は様変わりだ。さらに、円安で輸出型産業は空前の利益。岸田総理は強運の人だ。

スターリングラード(現ヴォルゴグラード)攻防戦(1942~43)でソ連がナチスドイツに勝ったのは、祖国防衛の大義とジューコフ元帥という名将がいた。プーチン氏は大軍を動かしたことがない

第二次世界大戦の最大の激戦の一つは、ヒットラー/ナチスドイツとソ連によるスターリングラード攻防戦と言われている。1942年6月~1943年2月にかけて行われた独・ソ戦は半年以上の戦いでナチスドイツ側は降伏した。祖国防衛に燃えるソ連国民と指揮をとったジューコフ元帥の存在が大きかったと言われている。

ロシアのウクライナ侵略に従軍した兵士は、演習だと説明されていたとの報道もある。大軍は謀略では動かない。

2月24日にロシアによる侵略が始まった時、私は次のように書きました。

  • 大義なき戦いでは勝てない。戦闘に勝っても、戦争には勝てない。(2/28ブログ参照)
  • プーチン氏はNATO等の7つの敵と戦う。(3/3ブログ参照)
  • プーチン氏は大軍を動かしたことがない。謀略では兵士は十分戦えない。(3/6ブログ参照)

ゼレンスキー大統領とウクライナから学ぶことは、自ら祖国防衛のために戦わなければ、誰も助けてくれないということです

2月24日の突然のロシアの侵略には全世界が驚き、歴史は一変しました。

当初“核”を所有している超大国ロシアの侵略で、ウクライナの首都キーウは一週間で陥落するだろう。ゼレンスキー大統領は国外に脱出し、第二次世界大戦のフランスのドゴール大統領のように亡命政権になるのではと思われた。

しかし、ゼレンスキー大統領はキーウに踏みとどまった。ウクライナ国民もゼレンスキー大統領に応えて団結し、祖国防衛のために戦い続けて3カ月。今や東部戦線ではロシアを押し返しているとの報道。NATOをはじめ世界各国の経済的・軍事的支援がウクライナを支えている。

ゼレンスキー大統領が亡命をしてウクライナ国民が戦わなかったら、ウクライナはロシアの支配下に置かれていたのではないだろうか。

ウクライナから学ぶことは、自国のために、まず国民自身が戦う意志が必要だ。

ロシアから学ぶこと「侵略の脅威とは、相手国の能力と意思」という言葉だ。防衛力の整備を

ロシアに侵略の能力と意思がなければ、軍事行動は取れなかった。意思は為政者によって1日で変わる可能性があるが、能力は防衛力・経済力をベースに数年単位で準備が必要だ。

日本も経済活動をコロナ禍からしっかり立て直すと同時に、侵略に備えて防衛力を整備しなければならない。中国は毎年軍事能力を高めているのだから、その上で外交と友好を深めて行くことが必要だ。

相手の意思はいつ変わるかも判らないのだから。

松下玲子武蔵野市長は全国首長九条の会の共同代表だが、ロシアのウクライナ侵略を九条があれば守れると思っているのだろうか。今でも、この会の会費は市長交際費で出しているのですか?

九条の会は、憲法九条を守っていれば平和が維持できると盲信している政治的団体だが、その首長版が2019年11月に発足して、松下玲子武蔵野市長が共同代表となった。現職が代表になるのはめずらしい。会費は市長交際費で支払ったという。

そこで、松下市長にお聞きしたい。ロシアのウクライナ侵略を、憲法九条があれば阻止できるのですか?共産党志位委員長は、憲法九条を守り、平和外交に徹すべしと発言(NHK NEWS WEB)。その無責任ぶりが明らかになったが…。

松下市長は同様に考えているのだろうか?市長交際費を支出して、全国首長九条の会という政治的団体に加入しているのだから、市民に説明する責任がある。

ウクライナ軍の士気は高く、武器はNATOから供給されたITをふんだんに使った最新鋭兵器。ロシア軍は士気が低く、旧ソ連時代からの兵器も多い。最大の課題は、プーチン氏が劣勢を挽回するために核を使うことを阻止することだ

報道で見聞きする限り、ウクライナ軍がロシア軍を押し返しているように思える。NATOは米国を中心に豊富な武器をウクライナ軍に提供し続け、通常兵器の戦いでは互角以上に戦っているように思える。ゼレンスキー大統領をはじめ、ウクライナ国民の誇り高い祖国防衛の強い意志に感銘を受ける。

プーチン氏は5月9日の第二次世界大戦の勝利記念日に勝利宣言が出せなかった。深刻なことは、追い込まれたプーチン大統領が核の使用を命ずることだ。ロシア軍の内部に、それを阻止する力があると思いたいが…。

アメリカは、どう分析しているのだろうか?今のプーチン氏には、その力はないと判断しているのだろうか。

逃げ道があるとすれば、プーチン氏が「引き分け」だという心境に達するのが一つの道だが…。

国連やトルコ、イスラエルなどの出番だ。

「核」を使える兵器にしてはならない。

我々が考えてどうなるものでもないが、人類の一員として、一人の日本国民として歴史の転換点にいるとの思いで書きます。

プーチン氏しかウクライナ戦争を止めることが出来ないとすれば、ロシアの侵略を決して認めない反撃の実績を作りつつ、「引き分け」との印象をどのようにロシア国民とプーチン氏に持ってもらうか ー核攻撃阻止が至上命題だ

ウクライナをNATOが全面支援を続け、ウクライナ国民が愛国心に燃えて戦い続ける限り、ロシア軍は通常兵器では勝てないことがハッキリしてきた。兵士の士気は低く、IT技術には決定的に遅れ、補給もままならない。

プーチン氏が当初目標にした祖国ロシアの栄光の勝利は望めないとしたら、どういう停戦があるのか。

マリウポリのアゾフスターリ製鉄所地下に避難していた非戦闘員の子ども・女性等の市民は国連の仲介で10日ほど前に全員救出された。プーチン氏も自制をもって対応した。

プーチン氏は日本の北方領土返還について、柔道の「引き分け(二島返還)」を日本語で語った。ここにヒントがある。グテーレス国連事務総長の行司役の出番だ。

重厚長大なロシア軍、ITをフルに使ってヒット&アウェイのウクライナ軍 ーロシア軍のドネツ川渡河作戦を阻止。1000名の大隊規模全滅との報道

現代戦の生々しい実相が、SNSを始め軍事通信衛星等によって、全世界の人々の目前にリアルに表れた人類史上最初の戦争になった。

ゼレンスキー大統領はルハンスク州西部のドネツ川の渡河作戦を攻撃、阻止し大隊規模1000名の兵士を全滅させたと発表した(テレビ各局)。衛星写真に写った映像では仮橋が途中で落橋して川の手前に戦車や装甲車と思われる残骸が写っている。これはゲームではない現実の戦場の実相だ。1000名の生身のロシアの兵士が死んでいるのだ。

衛星で偵察し、ドローンと米軍供与の長距離砲で遠隔攻撃か?イーロン・マスク氏提供の低軌道の衛星群“スターリンク”が詳細情報を提供したのか?

ロシア陸軍の大隊規模1000名が全滅したとすれば、海軍の黒海艦隊旗艦がミサイルによって撃沈されたのと並んで戦いの大勢を決めるような攻撃だ。

第二次世界大戦時のような重厚長大のロシア軍とIT技術をフルに使いヒット&アウェイのウクライナ軍の対比がハッキリ。

古来から戦争では大勢の死者を出し続けてきたのだが、SNS時代で世界の人々がこれほどまでに目前で実相を見ることはなかった。歴史上初めてのことである。

プーチン大統領が「核」使用の決断をしないことを祈るばかりだ。

菅直人さんが大阪から参議院選挙に出るんですか? ー立憲の候補者の応援だと思います。自分で光を発することが出来ない人なので、勢いのある維新の本拠地に乗り込んで、その光を反射して自分が輝こうと思っているのだと思います。と答えた。

先日、地元の商店会の集まりが久しぶりにあり「菅直人さんが大阪で参議院選挙に出るのですか?」と聞かれた。周囲の何人からも「そういえば、新聞に出ていた」と同調。そこで次のように答えました。

(土屋):私も報道で見る限りですが、6月からの参議院議員選挙の応援に行くんだと思います。
(商店主):東京ではなく、なんで大阪なんですか?
(土屋):大阪は松井一郎市長や吉村洋文知事がいて、元市長の橋下徹さんも揃って勢いがあり光っています。その光を浴びて自分を目立たせたいのでしょう。
(土屋):菅さんは若い時代から、強烈な個性の持ち主や自民党というパワーのある政権政党を批判して、自分を目立たさせた政治家ですから。
(土屋):政治家には自分みずからがエネルギーを発して、人々を照らし続ける太陽のようなタイプの政治家がいます。戦後の吉田茂、岸信介、佐藤栄作、田中角栄、大平正芳、福田赳夫、中曽根康弘、小泉純一郎、安倍晋三、みな太陽のようなタイプですね。
(土屋):一方では、自分では輝くことが出来ず、常に批判だけしているタイプもいます。太陽の光を反射しているのですね。
(土屋):有権者からみると不満の代弁者のようにみえ、一定の支持を集めます。こういうタイプの政治家が総理のような重大な責任者になると、計り知れないマイナスの影響を与えるのです。

久しぶりの商店会の懇親会。身近な政治家の話で大いに盛り上がりました。

ウクライナ製鉄所から非戦闘員の民間人が退避しているとの報道。1000人が全員無事に退避できることを祈るが…プーチン氏はハエ1匹逃すなとの指示を出している

マリウポリの製鉄所アゾフスターリには地下シェルターがあって1000人の非戦闘員と1000名ほどのアゾフ連隊の隊員がいると報道されている。

プーチン氏は、マリウポリを完全に制圧したので総攻撃を中止するが、包囲をしてハエ1匹も逃すなと指示を出したという。

戦争には不条理がつきものだが、SNSで日々刻々と現状が世界に発信される。現状が見えなければよいというものではないが、SNSの発信で戦争が白日の下に晒された中で不条理な悲劇を目の当たりにするのには厳しすぎる。無事避難を祈るばかりだ。

5月9日がロシアの第二次世界大戦の勝利記念日なのだから、プーチン氏は非戦闘員の子ども・女性を解放して、その日をむかえてほしい。

子育て中のママさん二人が来て、ウクライナのことを心配して「逃げちゃえばよいのに…」と。一か月後に寄ってくれて「日本だったら逃げるところがないわ。ゼレンスキーさんの気持ちがわかるような気がする」

小学生と中学生のお子さんを子育て中のママ二人が3月中旬に事務所に来て
(ママA)「ウクライナかわいそう。逃げちゃえばいいのに」
(土屋)  「子ども・女性を中心に隣国のポーランド・ハンガリー・ルーマニア・モルドバに国境を越えて避難してるよ」
(ママB)「男性は残って、戦っているんでしょ」
(土屋 ) 「自分たちの国だからね。国外に出た子ども・女性も、やがては故郷に帰ることでしょう。日本に置き換えてみればわかりますよ」

1か月後に事務所に寄ってくれて、二人が語る。
(ママA)「テレビを見るのがつらいけど、つい見てしまうんです。ゼレンスキーさんの絶対勝つという話とポーランドからわざわざウクライナに帰国するという人をみると、わかるような気がする」
(ママB)「日本は、周りを海に囲まれていて逃げるところもないなあと思います」

こども家庭庁をつくるのも大事だが、子どもをしっかり見守ることが大事。子どもを守り育てるのは、まず親であり家族であり、それを支える地域社会です。その前提として、社会全体が子どもが可愛いなあという空気をつくりましょう。市区町村が頑張るのを支えて下さいと都の幹部に伝えました

政府が子ども家庭庁をつくっても、実際に具体の施策を実施するのは基礎自治体の市区町村です。

市区町村こそ基礎自治体として地域社会を支える中核です。そして、市区町村には権限を与えられた機関はふたつ、市区村長と教育委員会です。子育ての構造をきちんと把握して行政をすすめることが大事です。

都が全庁的な「子ども家庭連携室」をつくったとのこと。政策責任者にお伝えました。

「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」日本国憲法前文 ーロシアがウクライナに侵略を続けているのを目の前にすると、ブラックジョークに見える

今までも指摘されてきたことだが、日本人が目を覚ます時が来た。憲法の前文の改正と共に、第9条2項を次のように改正する。

「我が国の平和と存立を守るために自衛軍を置く」

憲法改正をと語る人は多いが、憲法を読んだ人は少ない。岩波文庫から3年前に長谷部恭男さん解説の『日本国憲法』が発刊。サンフランシスコ平和条約第5条には、個別的自衛権と集団的自衛権が保障されている。日本国憲法施行75年

長谷部恭男さんは国会の衆議院憲法審議会で自民党推薦で出席し、参考人として安倍内閣の安保法制について「憲法違反」だと述べた。野党は鬼の首でも取ったようなハシャギようだった。

その長谷部恭男さん解説で3年前に『日本国憲法』(岩波文庫)が出版され、早速購入して読んでみた。文庫には大日本帝国憲法やパリ不戦条約、1945年9月2日署名の日本国降伏文書等と共にサンフランシスコ平和条約(日本国との平和条約)も収録されている。

昭和27(1952)年の平和条約第3章安全の条項の中に日本国の個別的自衛権と集団的自衛権が固有の権利としての保障が記述されている。まさに、安倍内閣で審議され、左翼が問題にした集団的自衛権も記述されている。

日本国憲法の成立は昭和22(1947)年なので、日本国憲法が成立している前提のうえに立って平和条約が締結されて、日本も米・英・仏などの連合国側も見解が一致して調印したのである。

長谷部恭男さんは学者として良心的だ。集団的自衛権を認めた平和条約を国民に分かりやすく収録していただき、ありがとうございました。

私は本年2月下旬に自民党憲法改正実現推進本部長の古屋圭司先生を訪問して、長谷部さんの本で勉強会をやりましょうと提案した。

国民の皆さん、憲法を読みましょう。そして日本国の在り方を考えましょう。

戦前の日本は主権者が天皇でした。土屋さんは昭和天皇を立憲君主と述べていますが?

昨日のブログを読んでくれた市民から問い合わせがありましたので、次のように答えました。

大日本帝国憲法は明治22年に成立したのですが、その第1条で「大日本帝国は万世一系の天皇これを統治する」とあります。同時に第4条で「天皇は国の元首にして統治権を総攬し此の憲法の条理に依り之を行う」とあります。そして、大日本帝国憲法の統治システムは、国会・内閣・司法の三権が分立して「臣民の義務」という表現で人権規定も、今日ほどではありませんが、きちんと整っています。

君主であるけれども、憲法に従って立法・行政・司法の統治行為が行われるのですから、戦前の天皇の存在は「立憲君主」に当たるのです。

なお、成文憲法の歴史を見ると大日本帝国憲法は世界で15番目ぐらいに制定された憲法で、アジアで最初の憲法です。

昭和天皇のご遺徳を偲び、激動の世界を乗り切り、日本の繁栄をもたらしたご苦労の日々に一国民として心から感謝を捧げます

昭和天皇は若くして父君の大正天皇の摂政となり、戦前は大日本帝国憲法の下で立憲君主として、戦後は日本国憲法の象徴として役割を果たされました。ご在位は63年間におよびました。

今日の日本の平和と繁栄と安定は、江戸幕末から明治・大正・昭和・平成・令和と各時代を担った各界の英傑と国民の営々たる努力の賜物であります。同時に封建時代から近代立憲君主国家へ、さらに国民主権、民主主義国家の象徴として日本人の拠り所として天皇陛下のご存在があったと思います。

核大国のロシアがウクライナに侵攻して世界秩序が大きく揺れる今日、私たちは改めて立ち止まり、歴史を振り返り、日本の行く末に思いを馳せる時ではないでしょうか。

 

マクロン仏大統領、当選おめでとうございます。プーチン氏と会合を重ねてきた貴方の出番です。フランスはエネルギーは原発中心、食糧は自給率100%を超え、かつ核保有国でもある

再選されたマクロン大統領に期待。

EUの中心は仏と独だが、ドイツはエネルギーでロシアへの依存が高い。フランスは原発中心でドイツに国境を越えて電力を売っている。またEUの中でも屈指の農業国で自給率は100%を超え、他国に輸出している。さらに米・露・中・英と並んで五大核保有国でもある。極めて自主性が高く、EUとNATOの中心国でもある。

マクロン大統領はこれまでプーチン氏とたびたび会談を重ねているが、ウクライナ侵略を止めるための明確な成果が出ているのだろうか。これまでは目前の大統領選挙があったので止むを得ない点もあったが、これからはウクライナとロシアの仲介者として前面に出てほしい。

アメリカとイギリスはウクライナに軍事支援する。フランスは積極的に仲介するG7の役割分担で停戦に向けて努力してほしい。

5月9日のロシアの第二次世界大戦戦勝記念日が大きな分岐点ではないだろうか。

知床遊覧船の悲劇。経験未熟な船長、船の修理不完全、無理な出航 ー日本人の劣化か・・・

報道によると、遊覧船運行会社は、ベテラン船長や船員は給料が高いので全員解雇した。さらに船体に亀裂があったのでは、との証言。

波が高く漁船が引き返す中、ただ一隻が出航したとのこと。

遊覧船の運行会社の社長の言「私は出航が大丈夫だと思いました」と。この社長の空気が、漁師さんが出航を取り止めた中、ただ一隻出航した船長の背中を押したのだろうか。

海を舞台に事業を行う社長の言葉と態度は無責任すぎる。個人の資質とするには結果が重すぎる。

相次ぐ大企業などの品質検査の手抜き等を考えると、日本人の劣化か。

マクロン大統領再選。自由・平等・博愛の建国の精神でプーチン氏を牽制、ウクライナ戦争停戦に力を!

24日開票のフランス大統領選挙得票率、マクロン58%、ルペン41%、大差ではないか!

ルペン氏は、プーチン氏と会議など行うと共に、EU離脱、フランスの自主権拡大を主張していたが、フランス国民の大多数はマクロン氏に支持を与えた。

フランスは1789年、革命によりブルボン王朝を倒し、新しい歴史を作った。建国のスローガンは自由・平等・博愛です。その原点に立ってマクロン大統領はロシアとウクライナの停戦のため、働いて欲しい。EUの中心なのだから。

国連のグテーレス事務総長、ロシアのプーチン大統領訪問。まずやることは、マリウポリの製鉄所の地下に避難した1000人の女性・子どもの非戦闘員と負傷者を解放することです

戦争の混乱の中で、虐殺行為が繰り返される。しかし、マリウポリのアゾフスターリ製鉄所の地下には500名の負傷兵と1000人の女性や子どもの非戦闘員が避難しているという報道。

プーチン氏と交渉して、まずこの人たちを救出することが国連事務総長のやるべき第一歩ではないか。

日本の防衛予算をGDPの2%(現在の約2倍)10兆円に増額すべきとの議論が始まった。自衛隊員の増員、国民の祖国防衛の強い意志が必要になる

ウクライナの危機を目前で見せつけられると、自分の国は自分で守るという強い意志がないと誰も助けてくれないということが分かる。

防衛予算をGDPの1%5兆円からNATO並みに2%10兆円にという主張が出てくるのは、ある意味では当然の帰結だと思う。

同時に予算を具体化し運用し防衛力を高めるためには、自衛隊員の大幅増員や財源が必要になる。それには、国民の強い意志が前提です。

そのためには現在の防衛力の水準では何が出来て、何が出来ないのか。日本にとって必要な防衛力とは何か。そこから始めることではないでしょうか。

国民も“国防”という言葉を直視する時を迎えています。

ロシアが攻撃するマリウポリ製鉄所の地下に、ソ連時代に造られた核攻撃にも耐えられる地下要塞があるとの報道。日本との違いを痛感する

4月22日の朝日新聞に、ウクライナ南東部のマリウポリのアゾフスターリ製鉄所の地下に、核攻撃にも耐えられる地下要塞があるとの記事。

① 「アゾフスターリ」は、普段は約1万人を雇用する製鉄所 
② 東京ドーム235個分の広さのアゾフスターリには地下に6層に及ぶ地下都市があり、トンネルや道路を部隊や資材の移動に活用している 
③ 松村五郎・元陸自東方方面総監は、発電や給水などの施設も備えているようだと語る 

この地下要塞には500名の負傷兵と1000名の子ども・女性等の非戦闘員が避難しているという。

同紙1面の記事で、ロシアのショイグ国防相は製鉄所でのウクライナ側の抵抗が続いていることを認める一方、マリウポリを解放し「平和な生活が可能になった」とプーチン氏に報告した。これを受けてプーチン氏は製鉄所への最終的な攻撃について「意味がないと考える」と述べ、中止を命じたと報じている。

これが事実なら、マリウポリの他の地域に残っているとされる10万人の非戦闘員・市民が救出される可能性が出てきた。

この地下のシェルターは旧ソ連時代に建設されたという。日本の考え方と時間、スケール共にケタが違う。