NTTは5Gを超えた第6世代(6G)の通信に革命的な光電融合型処理IOWN構想を打ち出した

NTTは5Gを超えた第6世代(6G)の通信に革命的な光電融合型処理IOWN構想を打ち出した

3月11、12日両日、自民党政務調査会にNTTの研究企画部門長をお招きしてお話を聞いた。第5世代(5G)を超えて第6世代(6G)の通信に光伝送の革命的システムIOWN構想を研究しているという(2030年目標)。

素人の私がメモを取ったものですから、以下間違いを承知で物事のヒントとして書きます。ごく最近NTTはIWON構想をインターネット上に公開しましたので、その入り口にして下さい。
IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、光技術による「伝送」、電子技術による処理、光と電子の緊密な結合「光電融合型処理」を意味している。
①インターネットに全てのモノが繋がる時代はトラフィックデータ量の急激な増加が見込まれる。日本のインターネット内の1秒当りの通信量が2006→2025年比較で190倍。世界全体のデータ量が2010年→2025年で90倍という推計。
②それに伴って消費電力量も急激増大する。2006→2050年で12倍。現在NTTの消費電力量は全電力の1%を占める。
以上の課題を解決するためオールフォトニクスネットワーク(ネットワークから端末まで、すべてにフォトニクス(光)ベースの技術を導入し、これにより現在のエレクトロニクス(電子)ベースの技術では困難な、圧倒的な低消費電力、高品質・大容量、低遅延の伝送を実現)を構築する。その技術の中核のナノ受光器、ナノ変調器などを構想し製造する。光通信は宇宙衛星を基地とするという壮大な計画です。

現在のブロードバンド、光通信と呼ばれるものは特殊なグラスファイバーの中を光に情報を乗せて使っている所謂「有線」だが、IWONは光そのもので情報を伝送する「無線」と理解した。
この話をお聞きした時、すぐにインターネットでIWONを調べましたが、検索出来なかった。今日(3月24日)検索したらありました。是非ご一読下さい。その上で私が申し上げたいのは、このような革命的な構想と、世界最先端のシステムはNTT一社で実現出来るのだろうか。NTTを中核として関係機関が取り組み、国も全面的にバックアップするオールジャパン体制が必要なのではということです。国と民間の垣根を超えた発想が必要だと思います。
最先端の構想と技術は民間にあるので、総務省を中心に関係省庁は民間と大いに情報交換して、正しく判断をして政策に反映して欲しい。