ライドシェア始まる。武蔵野市は25年前から会員制ライドシェアを実施-実費ボランティアが市民の家まで出迎え

ライドシェア始まる。武蔵野市は25年前から会員制ライドシェアを実施-実費ボランティアが市民の家まで出迎え

タクシー不足を補うためのライドシェアが始まったとの報道。武蔵野市は25年前から会員制のライドシェアを始めました。「レモンキャブ」といいます。車いすの人や障害のある方、高齢市民への移動サービスです。

バスやタクシー等の公共交通機関の根拠となる法律は、道路運送法です。その第78条には、自家用車の有償利用が記されています。福祉等特定目的のために許可を得て自家用車を有償で使用出来るという主旨です。この主旨を活用し、25年前から始まったのが武蔵野市のレモンキャブシステムです。

●レモンキャブはリフト付き軽車両を武蔵野市が購入し、運行管理者(市民)に無償で貸し付ける。
●利用を希望する市民は、社会福祉協議会の会員に登録する。
●利用する時は市内に9台あるレモンキャブの管理者に、あらかじめ申し込む。
●レモンキャブ(9台)を運行するのは、お米屋さん・燃料屋さん等を営業している人が中心。
●申し込みを受けたレモンキャブの運行管理者は運転協力員または自分自身で運転し、申込者の自宅まで送迎する。
●費用は、30分800円。25年ぶりに今年4月から1000円となった。運転者の収入になる。
●利用先は病院への通院、介護施設への通所、買い物、美容院なども。
●利用できる範囲は、市内と近接する三鷹・西東京・小金井・練馬・杉並に限定。

現在、利用会員は約850人。延べの利用回数は1万5000人を超えるといいます。

観光客用や過疎地域におけるライドシェア等、さまざまな運行サービスの活用を期待。