グアム島での戦没者18500名のうち、遺骨収集して日本に帰還された方は500柱に過ぎない

グアム島での戦没者18500名のうち、遺骨収集して日本に帰還された方は500柱に過ぎない

ピースリング・オブ・グアム・ジャパンの松本平太郎さんの叔父様がグアム島で戦死された。

 戦争中、海外から叔父様から100通の手紙が送られてきた。そのことがきっかけで、グアム島を中心に戦没者遺骨収集にあたることになったという。

 松本さんはグアム島の帰還率が少ないという思いで、厚生労働省に働きかけて、グアム島の遺骨収集を精力的に繰り組むように要請してきた。

 私の家族には、戦地で亡くなった者はいないが、国会議員の務めとして厚生労働省にたびたび働きかけている。

 松本さんの現地調査によって、アガットの住宅街で、数年前に水道工事中に遺骨が発見されたが、数体収集しただけで埋め戻したと現地の方の証言を得たという。

 この証言に基づいて、厚生労働省に働きかけたのだが、数年してようやっと、昨年11柱を収集して、今年の春に千鳥ヶ淵墓苑にお祀りすることが出来た。

 きっかけは、昨年、議員立法でご遺骨収集のための法律ができ、厚労省の人員も予算も倍増したことが大きく左右した。

 安倍内閣では、2025年の終戦80周年を目標に、遺骨収集の事業を大きく前進させるのが基本方針で、そのための議員立法でもある。

目立たない施策だが、安倍政権として後世に評価されるだろう。