巨大な一区現象が起きた都議会議員選挙~原因は、都議会自民党に対する批判、国政の説明不足、国会議員の相次ぐ不行跡や失言、そして保守・小池知事への安心感

巨大な一区現象が起きた都議会議員選挙~原因は、都議会自民党に対する批判、国政の説明不足、国会議員の相次ぐ不行跡や失言、そして保守・小池知事への安心感

都議選は、小池知事の都民ファーストに完敗した。

 地元の府中市、小金井市、武蔵野市の三市の候補者は、各々に全力を尽くし、また支援者も力を合わせたが、10数年振りの大きな波には抗しきれなかった。

 各候補者と共に、私も全力をあげて戦ったが、選挙直前から国政の様々な出来事や国会議員の言動が、各候補者の足を引っ張ったことに申しわけなく思う。

 10数年前、国政選挙で都市化現象が著しい都道府県の県庁所在地の衆議院小選挙区の第1区で自民党が相次いで敗北して、「1区現象」と言われた。この現象が東京全体を覆い尽くした印象だ。

 自民党麻生内閣の平成21年の総選挙で、「政権交代」がスローガンで自民党が大敗北した時や、平成24年12月の自民党が政権復帰の大勝利の時は、各々荒々しい手ごたえだったが、今回は静かなる敗北だ。

 これらは、自民→民主、続いて民主→自民という体制選択の荒波だったが、今回の都議選は自民から小池新党といずれも保守だった。

 平成元年の消費税導入直後の敗北の都議選、平成13年の「自民党をぶっ壊す」の小泉ブームの大勝利を彷彿とした。

 私達政権にある者は、国民を信じると共に、国民の声に耳を傾けなければならない。