「憲法学者が違憲と言ったことを繰り返す野党―国権の最高機関の国会議員としての矜持はどこに」

「憲法学者が違憲と言ったことを繰り返す野党―国権の最高機関の国会議員としての矜持はどこに」

昨日、憲法審査会が開催され午前中自由討議が行なわれた。私も発言を求めたが、発言者が多く順番が回って来なくて残念。

野党の委員の発言は決まって「憲法学者三人が違憲だと言った」「自由民主党推薦の学者までが違憲と言った」と鬼の首をとったように発言した。

聞いていて不思議な錯覚に襲われた。国会の上に憲法学者が君臨しているのだろうか。学者はあくまでも参考人である、貴重な意見として参考にすればよい。

国の存立と国民の安全を憲法の枠内でどのような法律をつくりどのような体制で実態化するかは国権の最高機関であり唯一の立法機関の国会が法律を定め、総理以下の内閣が執行する。そして違憲か否かは最高裁が判断する。これが憲法で定めた日本国の三権分立の原理である。

憲法学者が国の存立と国民の安全に責任を持つわけではない。このことを高村副総裁は明解に指摘した陳述を行った。

国民的議論を深めるべしという意見にはまったく賛成だが、普段国民は国の存立など正面切って考える機会は少ないのだからこれを機会に十分な時間をとって論点を明らかにすることが大事だ。