「わたしはかぜ―井の頭小学校四年生の挿絵つき創作詩」

「わたしはかぜ―井の頭小学校四年生の挿絵つき創作詩」

学校公開で武蔵野市立井の頭小学校の授業と展覧会を見た。

ユニークなのは四年生の絵つきの創作詩だ。何かになったつもりで創作詩をつくり詩にふさわしい絵も書く作品だ。著作者の芸名までつけている。

かぜのふう子作「かぜ」

「わたしはかぜ のはらにいるわたし のはらにいるかぜ 花をゆらせ 種をとばし 木をおどりにさそう それがわたし それがかぜ」

たんぽぽわたげ作「たびの日」

「お母さん ぼくはさみしいけど お母さんみたいな花をさかすためにたびにいくよ がんばるよ お母さん さようならお母さん」

たんぽぽの綿毛が自分を生んでくれた母 たんぽぽと別れて飛んでいく 新しい花をさかせるために母への讃歌である。

幸運開気作 「本当の幸せ」

「ぼくはアリ 夏はえものにねらわれエサを取る 冬はアリの巣また一年 でもこれがふつう でもなんか幸せ」

こうして子供は少しずつ 大人になっていく。