野田九浦展始まる。吉祥寺美術館開設のきっかけとなった名作の数々が展示ー6月5日まで。是非一度お出かけください

野田九浦展始まる。吉祥寺美術館開設のきっかけとなった名作の数々が展示ー6月5日まで。是非一度お出かけください

芸術院会員・野田九浦先生は明治・大正・昭和の時代を代表する日本画家の一人です。永年、武蔵野市吉祥寺東町1丁目に居住して制作活動を続けられました。昭和47(1972)年にご逝去されましたが、遺作を武蔵野市に寄付されました。当時の後藤喜八郎市長はご寄付を受ける代わりに武蔵野市で美術館を作ることを約束しました。

当初のお約束から30年の歳月が流れましたが、平成14(2002)年2月2日に旧伊勢丹(現コピス)7階に吉祥寺美術館のオープンにこぎつけたのです。難航しましたが、野田九浦先生の作品を頂いたことが吉祥寺美術館のきっかけとなったのです。

武蔵野市は、その後に世界的に有名な濱口陽三先生(英国百科事典ブリタニカにカラーメゾチントの第一人者と紹介)や木版画の巨匠の萩原英雄先生をはじめ武蔵野市ゆかりの作家から作品の寄贈を受け、小型の美術館ながら充実した作品群を収蔵し定期的に顕彰展示を実施しています。

野田九浦先生の作品を改めて拝見すると、清明な画風の中に日本の美しい空気が流れていて、落ち着いた爽々しい気持ちになります。6月5日までですので、是非お出かけください。

吉祥寺美術館:吉祥寺本町1-8-16FFビル7階(コピス吉祥寺A館7階)