菅直人さんは「これが最後の選挙、長島さんは立川・日野の選挙民を裏切った人」と訴え、小選挙区で逃げ切った。長島昭久さんは比例で復活

菅直人さんは「これが最後の選挙、長島さんは立川・日野の選挙民を裏切った人」と訴え、小選挙区で逃げ切った。長島昭久さんは比例で復活

マスコミが師弟対決などと書いた衆議院議員東京都18選挙区、菅直人さんが小差で逃げ切った。長島昭久さんは比例復活した。

18区は武蔵野市・府中市・小金井市が選挙区です。長島さんは今までは立川市・日野市・国立市などの第21区から6回当選をしていたが、このたび自民党公認で立候補した。これまでは民主党で選挙を戦ってきたが、民主党が立憲民主党に変わり、共産党と閣外協力までして選挙を戦うことになり、共産党と共闘するのは世界観が異なるとの信念で離党。希望の党を経由して無所属となり、今回、自民党から公認で立候補をしました。菅直人さんは21区の選挙民に対する裏切りだなどと批判しましたが、その心は「俺が面倒をみてやったのに」という心境だったのでしょう。

しかし、変質したのは旧民主党の立憲民主党の方ではないか。共産党は天皇制反対、自衛隊は違憲、日米同盟の集団自衛権は憲法9条違反という立場だから、どう見ても今日の日本を支える責任政党とは言えない。昔の言葉で言えば革命政党だ。目前の選挙のために「私たちが政権をとったら、共産党は閣外協力だ」などとごまかしてもだめだ。長島さんが信念を持って政治家として活動しようと思えば、共産党と手を結ぶという民主党・立憲民主党には相入れないのは大事な政治家としての選択でした。

自民党に入党したのは、2年前の8月。18区支部長として任命されたのは去年令和2年の1月だ。コロナ禍で活動が制限され集会が出来ないなか、1年10か月で、ここまでこれたのは素晴らしい政治的成果だといえます。

選挙民は体制選択ということについて厳密に詰めて考えているわけではないが、馴染みのない候補者の長島さんに11万5881票という票を与えたのは、円熟した政治的選択です。長島さんは府中で2700票勝って、小金井で2700票敗けた。菅直人さんは武蔵野で6300票勝ち、小選挙区で勝利した。40年余り武蔵野市を中心に政治活動をしてきた菅さんに対する武蔵野市民のはなむけなのか、情に訴えるのも政治だと思う。

戦いが一先ず終わった二人は、国会議員として立派な仕事をして下さい。私は46年に渡って地方と国の政治を担ってきたことを生かし、同志長島昭久さんを支援すると共に、これからも世直しのために微力を尽くします。

開票結果

長島昭久 菅直人 子安正美
府中市 57,302票 54,512票 10,757票
武蔵野市 31,522票 37,826票 5,527票
小金井市 27,057票 29,753票 4,867票
三市計 115,811票 122,091票 21,151票