沖縄知事選挙は、翁長前知事の突然のご逝去が総てだった―これから新しい沖縄が始まるだろう

沖縄知事選挙は、翁長前知事の突然のご逝去が総てだった―これから新しい沖縄が始まるだろう

沖縄知事選挙が終わって一週間が経った。台風、本庶先生のノーベル医学生理学賞受賞、第四次安倍内閣発足と続き、少し遠い印象になってしまったが改めて振り返りたいと思います。

私も自民党の方針に従って、佐喜眞淳候補の応援に沖縄に入り、佐喜眞候補当選のために微力を尽くした。しかし「街中が静か」という印象だった。台風接近もあるが、仲井眞知事が当選した知事選挙とは打って変わった印象だ。
振り返って今感じるのは、沖縄県民は既に決めていたのではないかと思う。県民は翁長前知事が基地問題で殉職したと受け止めたのであろう。73年前に日米が戦い、住民を巻き込み、壮絶な地上戦が繰り広げられ、住民と軍人数十万人が犠牲になった土地なのだ。
日本の安全保障のために、日米安全保障条約は不可欠であり、沖縄県に米軍基地は必要だという立場だが、沖縄の県民、とりわけ戦前から住まわれている方々の気持ちを十分忖度して、そのうえで基地の存在を容認して頂くことが必要だ。

翁長前知事のご逝去で始まった知事選挙、玉城デニー新知事登場と共に、新しい展開があるように思える。翁長前知事のご冥福をお祈り申し上げます。