武漢市長、地方政府は権限を与えられて、はじめて発表出来ると発言、中央政府の責任を暗に認める

武漢市長、地方政府は権限を与えられて、はじめて発表出来ると発言、中央政府の責任を暗に認める

新型コロナウィルスによる肺炎が世界中に拡散している。初期段階での情報公開が遅れたため、対策が後手に回っていると批判されている。
この事について武漢市の市長が「権限を与えられ、はじめて発表できる」と発言した(1月29日付読売新聞朝刊)。過度の中央集権中国では、勝手に発表すれば処分されるのだろう。暗に中央政府の責任を認めた武漢市長のその後はどうなるのか。

三国志を読むと、黄巾賊の叛乱が拡大していると報告した者が処刑される話が出てくる。悪い知らせを持ち上げる者はけしからん、処刑だ。このシーンを思い出させる。権限が分任され、情報公開が進んだ民主主義国家は相互牽制作用が働き、時々にはモタモタしているように見えるが、結局よりベターな結論に導かれる。民主主義国家の強みだ。