武蔵野市のコミュニティバス ムーバス。料金は一律100円。未就学児はタダ「高齢者のみなさん街へ出ましょう」の主旨で始まって、昨年で30周年。ところが市議会でシルバーパスを適用しろという主張があるという。市議の不勉強ぶりに驚いた。

武蔵野市のコミュニティバス ムーバス。料金は一律100円。未就学児はタダ「高齢者のみなさん街へ出ましょう」の主旨で始まって、昨年で30周年。ところが市議会でシルバーパスを適用しろという主張があるという。市議の不勉強ぶりに驚いた。

連休に、小美濃市長の市政報告会があり参加した。吉祥寺の集会で一市民が「立憲や共産の市議がムーバスにシルバーパスと言っているが、反対だ」という意見が出た。

住宅街の中を走るムーバス(2m×7m)はコミュニティバス全国第1号として平成7(1995)年11月26日から走り出した。構想から5年。運輸省(当時)と警視庁、都やJR、関東バス、日野自動車等の関係者が一致団結し知恵を出して実現した。以来、市内の7路線9コースを走り、年間200万人の市民が利用している。短いコースで一周1.5km、長いコースで6kmだ。近距離を走るので2.5m×11mの大型バスと同じ200円(当時)の運賃では乗ってくれないだろうと、小学生以上一律100円。0~5歳までの未就学児は無料というシンプルで分かりやすい運賃体系を採用し、以来30年、市民の足として定着している。乗客の60~70%が高齢者だと推計されている。

主たるお客の高齢者を都のシルバーパスの対象にしたら、60~70%の運賃収入を失うことになる。運行開始から30年経過したが、100円払うのは嫌だ等の話は聞いたことがない。逆に「100円は有難い」「100円払っているので、安心して乗れる」「近くにムーバスのバス停があって良かった」という声は、数限りなく聞く。

100円では赤字だが、その分、市費で補助を出している。市が考え、バス会社が路線免許を得て運行し、市が赤字分を補助する公民協同の新しいタイプの公共交通なのだ。

市長の市政報告会の参加者が語ったような事実があるのなら、創設時の主旨を理解していない不勉強な市議会議員です。誠に残念だ。