松下市長のレポートに「吉祥寺駅北口の駐輪場売却は議会に報告しながら進めています」と書いてありますが真実と違います。市議会に報告したのは、たった1回。それも売却先と基本合意書を締結した後の事後報告です。

松下市長のレポートに「吉祥寺駅北口の駐輪場売却は議会に報告しながら進めています」と書いてありますが真実と違います。市議会に報告したのは、たった1回。それも売却先と基本合意書を締結した後の事後報告です。

令和3年5月17日、松下市長は市議会建設委員会に「駐輪場売却の方針について」を行政報告しました。松下市長は、その一カ月半前の令和3年4月8日に売却先の㈱レーサムと土地取引について基本合意書を結びました。

内容は
・市が㈱レーサム所有(当時)する旧青山外科用地を買収する協議を始めること。
・この協議が成立した場合には、市の駐輪場を㈱レーサムに売却すること。

さらに令和3年4月28日の経営会議で松下市長以下幹部出席の下、上記二筆の売買を決めているのです。

市有地売却という市政始まって以来の超重要問題を経営会議の前に㈱レーサムと基本合意書を締結し、さらに5月17日の市議会建設委員会に報告した時には既に市の方針が決まっていたのです。これが「松下市長の暴走」です。

突然「駐輪場売却」という超重要な行政報告があり、「駐輪場の統廃合」とか「にぎわいの創出」等のもっともらしい美辞麗句を並べられると、市議会としては困惑したことでしょう。

しかしその中にあっても、市議会建設委員会の会議録を読むと
「これは、結構大きな話だと思っていて…」
「ある種、結構さらっと出てきた気もしたのですが…」と真意を計りかねた戸惑いの質問
「駅前の一等地で利用する人からすると非常に便利な場所…」
「駐輪場を今から減らすという話には、ならないと思うのだけど…」
「隣地3倍といっても、市が売るとすれば不動産の適正価格で売るでしょうから…言葉は悪いけど非常においしい話になる」
「これはいわゆる一等地です…要するに二度と戻ってこないということです」
「本市の場合は比較的余裕があるので…ここ(民間の土地)を買うというだけ…の発想はあったのか」
初めて聞いた市議会議員も「近くを売って、遠くを買う」ことがストンと腑に落ちないという空気が伝わってきます。

松下市長、たった1回の市議会への報告をもって「暴走ではなく議会に報告しながら進めています」は、事実ではありませんね。

松下市長の言葉を借りて、市民の皆さん嘘に惑わされないでください!