春闘で大企業が軒並み満額回答。35000円アップの会社も-安倍総理のアベノミクスと黒田バズーカの威力が、ここに来て現れたのか

春闘で大企業が軒並み満額回答。35000円アップの会社も-安倍総理のアベノミクスと黒田バズーカの威力が、ここに来て現れたのか

安倍総理(当時)が目指したのは、デフレ脱却のため物価と給与が循環して上昇するアベノミックスと呼ばれた経済政策だ。

日銀の黒田総裁(当時)は、年間2%の物価上昇を目標に金利を下げ、市中に現金を潤沢に供給した。大胆な低金利政策は、黒田バズーカと言われた。

しかし長い間、物価は年間2%アップの目標に届かなかったし、賃金水準は停滞したままだった。ところが、この1~2年のロシアのウクライナ侵略で小麦やエネルギー等の基幹物資が値上がりし、さらに円安が重なり、物価の上昇が急だ。

コロナ禍で一番ダメージを受けた飲食業でも、店頭価格は値上げラッシュ。3~4年前は昼食は一食5~600円で食べられたが、現在は1000円が相場だ。さらに人手不足が重なり、給与を上げざるを得なくなった企業が多い。

これって良く考えると安倍総理の唱えた物価と給与の好循環、黒田バズーカの時間差効果ではないだろうか。

国民生活に一番近い地方公共団体では、建築費・光熱費・水道代、学校や保育園の給食材料費等、軒並み高騰している。

安倍総理・黒田日銀総裁が仕掛けた政策の成果が、岸田総理になって花開く。強運の人に思える。