日本をはじめ、東アジアの国々の児童生徒の幸福度はOECD諸国の平均より低い―モノに対する満足は飽和状態にあるのでは―Well-being計画

日本をはじめ、東アジアの国々の児童生徒の幸福度はOECD諸国の平均より低い―モノに対する満足は飽和状態にあるのでは―Well-being計画

自民党政務調査会の中にWell-being計画推進プロジェクトというチームがある。Well-beingという言葉は幸福、健康、福祉、福利など中長期でかつ様々な意味を持っているが、単純化して幸福度という日本語にしている。

OECD(先進37ヶ国)の中で児童生徒の幸福度は日本6.8で平均の7.3より低い。もっとも他の東アジア諸国は北京・上海6.8、台湾6.6、香港6.5、韓国6.4といずれも平均より低くなっている。幸福のパラドックスといわれる傾向があります。所得水準と幸福度は必ずしも相関しないというものです。モノに対する満足は飽和状態にあるのではないか、これからは心の豊かさ人との繋がりが重要ではないかとの議論。

幸福度の高いデンマークでは「ヒュッゲ(人とのつながり)」、フィンランドでは「シス(自然とのつながり)」がキーワードだという。コロナ感染症の拡大は、家族の絆や友人達と過ごす事の楽しみを再確認したが、これからの国づくり・都市づくりにどう活用するのか、ポスト・コロナの時代のテーマであります。
同時に政治がどこまで幸福、Well-beingを保障出来るかという根本的な課題でもあります。6月17日のプロジェクトチームで発表された、ノーベル経済学賞受賞者カーネマン教授の言葉。“時間は究極の希少資源”