新天皇による即位礼正殿の儀、雨の中粛々―台風で被災した国民に寄せるお気持ちのように、雨の中正調に

新天皇による即位礼正殿の儀、雨の中粛々―台風で被災した国民に寄せるお気持ちのように、雨の中正調に

朝の宮中祭祀から始まり、終日テレビで即位礼正殿の儀を視聴しました。天皇陛下のご存在の重さを改めて拝察。これが日本の歴史と伝統なのだと思いました。ラグビーW杯で来日中の外国の方々も、良いチャンスですからしっかりとご覧下さい。

30年前の平成天皇の即位礼の時は私は武蔵野市長でした。昭和天皇の大喪の礼にもお招き頂き参列しました。即位礼はその後服喪期間も明けた一年半後のことでしたが、重い印象が残っています。昭和天皇は大日本帝国憲法下の立憲君主として、数々の国難に臨み、終戦の詔勅を始め、数々の国事に当たられてこられた。その昭和天皇が崩御され、現憲法の下で“象徴天皇”としての即位礼の一連の行事であったので、世の中全体が固唾を呑んで未来を思うという感じでありました。
今回は平成天皇が退位なされ、上皇陛下としてご健在であられます。また平成時代30年を通して象徴としての役割を果たされました。こういう状況の中での即位礼正殿の儀。台風の被害に思いを馳せつつも、今回は明るい空気が漂っているのを感じました。
天皇陛下が即位を宣明した時刻、計ったように雨が止み、一瞬青空が見え、その後テレビは七色の虹がかかっていることを写していました。令和の時代、国際化と情報化の中の日本の象徴天皇陛下。新しい時代の始まりです。