新型コロナの判定に、抗原キットを無料で配布し活用する案が出てきた。ふじみの救急病院長の鹿野晃医師が、昨年10月から主張してきたことだ

新型コロナの判定に、抗原キットを無料で配布し活用する案が出てきた。ふじみの救急病院長の鹿野晃医師が、昨年10月から主張してきたことだ

鹿野晃医師は、昨年の武蔵野市長選挙の公約に「15歳未満のワクチン未接種者を中心に、無料で抗原検査キットを配布する。週に1度検査して、陰性なら安心して保育園・幼稚園や学校に行ける」「15歳未満は武蔵野市内で約15000人。抗原検査キットは単価が約1000円だから、1回1500万円。1週間に一度、定期的に検査して、10週間で1億5000万円。大量生産すれば、半額以下になるだろう」「成長過程の子どもには、集団の中で学ぶことが欠かせない」卓見である。日本全体で取り組んでも1000億円程度だ。

コロナ対策予算はこの2年間で50兆円を超えるので、十分な予算がある。この政策が実現するためには、抗原検査キットを政府がメーカーから責任もって買い上げるという保証が必要だ。財政的に余裕にある武蔵野市が、先駆的に取り組むだけの価値はあった。

第7波の次は、もうないのか、無防備でよいのか、子どもには深刻な後遺症は残らないのか等々、今からでも遅くないと思う。