戦前の日本は主権者が天皇でした。土屋さんは昭和天皇を立憲君主と述べていますが?

戦前の日本は主権者が天皇でした。土屋さんは昭和天皇を立憲君主と述べていますが?

昨日のブログを読んでくれた市民から問い合わせがありましたので、次のように答えました。

大日本帝国憲法は明治22年に成立したのですが、その第1条で「大日本帝国は万世一系の天皇これを統治する」とあります。同時に第4条で「天皇は国の元首にして統治権を総攬し此の憲法の条理に依り之を行う」とあります。そして、大日本帝国憲法の統治システムは、国会・内閣・司法の三権が分立して「臣民の義務」という表現で人権規定も、今日ほどではありませんが、きちんと整っています。

君主であるけれども、憲法に従って立法・行政・司法の統治行為が行われるのですから、戦前の天皇の存在は「立憲君主」に当たるのです。

なお、成文憲法の歴史を見ると大日本帝国憲法は世界で15番目ぐらいに制定された憲法で、アジアで最初の憲法です。