川勝平太静岡県知事が失言続きで6月議会で辞任と自ら発表ー当選することは出来ても、知事や市長をやり遂げることは難しい

川勝平太静岡県知事が失言続きで6月議会で辞任と自ら発表ー当選することは出来ても、知事や市長をやり遂げることは難しい

川勝平太知事とは、20数年前にシンポジウムでご一緒したことがある。独特な美学とスタイルで人気の学者で、弁舌爽やかな印象を持っていたが、その後、静岡県知事に当選し、期数を重ねて4期目を迎えている。川勝平太知事の業績を知る立場にはないが、選挙は強かった。静岡県民は支持をしていたということになる。しかし、失言続きでガバナーとしてはどうだったのだろうか。業績があったとしても、帳消しになる。

リニア新幹線が静岡県内の南アルプスの一角を10kmほど通り、そのことによって貴重な水資源が失われると主張し、工事にストップをかけて数年になる。当初の問題提起は重要だったが、JR東海が対策を打ち出しても頑なに反対を続けているのをみると、意固地になっているという印象だ。

知事や市長等の行政の責任者は、住民全体を考えて公務にあたらなければならない。責任感と広い視野。住民への温かいまなざしが必須だ。当選することは出来ても、知事や市長をやり遂げることは難しい。