尖閣に中国の漁船が大量にやってきて、領海やEEZ内で操業したらどう対処するのか―数年前に小笠原に大量にやってきてサンゴをを乱獲した

尖閣に中国の漁船が大量にやってきて、領海やEEZ内で操業したらどう対処するのか―数年前に小笠原に大量にやってきてサンゴをを乱獲した

中国漁船が尖兵となって日本領海やEEZ(排他的経済水域)内で漁をして、それを実績としてさらに領有権を主張する。中国のやり方である。
とりわけ最近になって、尖閣は中国の領土であり日本漁船は尖閣の周辺から出て行け、などとあからさまに主張するようになった。

明治政府は明治28年に10年間の調査の上、無●の地として尖閣諸島を吾が国の領土として閣議決定し内外に通知した。その後、沖縄県の古賀辰四郎さんが国有地借用願いを出して、明治42(1909)年には99戸248名が定住し、漁業などに従事していた。
さらに大正9(1920)年には中国福建省の漁民等、31名が遭難し尖閣諸島に漂着した。その漁民を石垣村々民が救援し祖国へ生還させた。これに関して当時中華民国駐長崎領事が感謝状を出したのである。この感謝状には日本国尖閣列島と、はっきり明記されている。
このような歴史的事実の積み重ねがある。近代中国の国父孫文が建国した中華民国の名前で感謝状まで出し、尖閣を日本の領土だと認めているのに、1970年代に国連の調査で東シナ海には石油が埋蔵されていると報告書を出した事を切っ掛けに、中国は領有権を主張し始めたのである。中国はそういう国だと日本人がしっかり意識し覚悟を決める必要がある。

大量に漁民が押し寄せたらどうるするか、具体的に対処する方法を定めておかなくてはならない。
数年前に中国の漁民が小笠原諸島周辺のEEZに密漁に来た時、船長を拘束して罰金を与えたことがある。罰金額も法改正により1000万円を3000万円にした。このようなことを参考にしながら、漁民による日本領海内やEEZでの密漁を阻止しなければならない。小笠原と異なり、相当緊張した状況になるだろう。
日中友好と主権侵害は全く別物だ。日中友好を続けるためにも、主権侵害を厳しく取り締まり、中国にきちんとしたメッセージを出さなければならない。