小池都知事が虐待防止の条例をつくると発表―その前に出来る事は児相の増設と人員の強化では

小池都知事が虐待防止の条例をつくると発表―その前に出来る事は児相の増設と人員の強化では

児童相談所は児童を保護する権限を持った役所だが、東京都には全部で11ヶ所しかない。110万人に1ヶ所だ。さらに児童福祉司を中心に人員が慢性的に不足している。

厚生労働省はかつて人口50万人に1ヶ所という基準を示していたが、現実に合わなくなったのか、現在はその基準も無いという。武蔵野市を所管するのは杉並児童相談所だが、杉並区、中野区、武蔵野市、三鷹市で人口100万人だ。16~17年前に児童虐待が話題となった時、権限を持った児童相談所の増設が一番だと思ったが、都は中々やらないだろうと思い、武蔵野市で子どもSOSセンターを作って身近なところで相談を受けられるようにした。平成15年のことだ。勿論、保護権限を持っている杉並児童相談所との密な連携が前提だ。

その後、市区町村毎につくるようになり、子ども家庭支援センターとなっている。児童相談所の場所はほとんど知られていないが、市役所を知らない人はほとんどいない。市民の身近なところで気軽に相談を。