多摩都市モノレール促進協、町田延伸ルート案が今春発表で盛り上がる

多摩都市モノレール促進協、町田延伸ルート案が今春発表で盛り上がる

本日、7月26日に多摩地域都市モノレール等建設促進協議会総会が立川市のパレスホテルで開催されました。

多摩都市モノレールはJR東日本の立川駅を中心に、1998年に北は上北台駅、南は2000年に多摩センター駅までの16kmが開業しました。三多摩地区西部を南北に結ぶ軌道で、大量輸送機関として重要な役割を果たしています。

1981年当時の鈴木俊一知事が、多摩都市モノレールは鉄道より建設費が少なく、都道の上空を利用でき、土地買収が少なく、事業開始までの期間が短縮できることから構想を発表しました。三多摩各市で作る東京都市長会も全面的に賛同し、三多摩の鉄道インフラの整備の一環として推進するため、多摩都市モノレール建設促進協議会を結成して促進運動を進めてきました。

さらに北方面の延伸は多摩都市モノレール・上北台駅からJR箱根ヶ崎駅までの約7kmが都市計画決定されて、すでに都道の拡幅も始まっています。2032年頃の開通が予定されています。

多摩センター駅から町田駅までの南延伸は、本年1月28日にA案・B案・C案のうちB案の約17kmを採用することが都の“検討委員会”より発表になりました。都市計画決定など法的な整備はこれからですが、南北の動脈としてさらに利便性が増すでしょう。

採算点は1日11万人の乗客と計算されていますが、開業当初は1日8万人前後しかなく、経営が苦しい時代もありました。東京都市長会では利用促進を各市市民に呼びかけたり、特に「中央線から多摩動物園はモノレールが便利ですよ」などのキャンペーンを展開したりしたことが懐かしく思い出されます。

沿線には中央大学・帝京大学・明星大学等のいくつかの大学もあり、利用客は年々伸びて、今日では13~14万人という日もあるとのこと。なお、2021年度はコロナ禍の影響で1日10万5000人となりましたが、回復基調にあります。

先人たちの努力が今日の繁栄を迎えています。