国連事務総長が「ウクライナでロシアが核を使用する可能性も。背筋が凍る思いだ」と発言

国連事務総長が「ウクライナでロシアが核を使用する可能性も。背筋が凍る思いだ」と発言

グテーレス国連事務総長の発言は、米・英・仏・露・中などの情報を総合した判断に基づく発言だと思う。もし実行されれば悲惨な結果になり、人類史の転換となる。

1945年8月6日米国は広島に原爆を投下し、8月9日には長崎に投下した。非戦闘員の市民への無差別虐殺だ。

この惨状はナチスのユダヤ人へのホロコーストと共に全世界に衝撃を与え、その後、原爆を開発・製造した英・ソと米国が主導で核拡散防止条約を締結し、世界各国が加盟した。のちに核保有国の仏・中国が加盟した。核は自衛のための抑止力として位置づけられてきた。インド・パキスタン・イスラエル・北朝鮮(脱退)などは核を保有しているとされているが、条約に加盟していない。2021年5月現在、締約国数は191か国・地域。

しかし今回は核の超大国であるロシアが、防衛のための抑止力としてではなく、侵略のための攻撃力として使うなら国際間の秩序が根本から崩れるし、世界は極めて不安定になる。。

たとえ超小型爆弾でも、核を使える兵器にしてはならない。

プーチンを止める内外の勢力はないのだろうか?あると信じたい。外部では仏・独・トルコ・イスラエルの努力。中国の習近平主席は?

もし核を持ち、かつ通常兵器も充実した大国が他国を侵略したり、国際秩序の現状変更を武力で行おうとした場合、同盟関係にある国は核戦争回避を理由に支援を断ることはないのかという大命題と向き合わなくてはならない。今回、米国がとった態度であり、やがて日本の問題でもある。