ウクライナ国民の強制連行の背景には、シベリア・極東地方の過疎化や労働力不足がある。しかし、他国の国民を連行するなど絶対に許してはならない

ウクライナ国民の強制連行の背景には、シベリア・極東地方の過疎化や労働力不足がある。しかし、他国の国民を連行するなど絶対に許してはならない

降伏しても新しい戦争が始まる。

旧ソ連時代はシベリアや極東地方等、極寒の地には軍隊の入隊に準ずる年限を区切った強制的な居住地区指定があったという。その代り、年給支給を手厚くして加算があり、40代後半で年金支給されたという。

ところが、1991年のソ連邦解体とロシア誕生で、この制度が無くなり、自由にロシア内を移動することが可能になったという。自由に移動できるようになれば、若い人を中心に温暖の地へ移り住む。特に若い能力のある者はモスクワを目指すという。

以上は武蔵野市と友好交流のある極東地方のハバロフスク市の方々から聞いた話だが、その労働力不足をウクライナ国民で補うとするなら、まるで現代版奴隷ではないか。

日本人は、降伏すれば捕虜として丁寧に扱って、やがて故郷に帰れると思いがちだが、幻想だ。プーチンロシアにおいては、それから長い戦いが始まるのだ。

ウクライナ国民は降伏しても過酷な運命が待っていることを知っているのだろう。戦い続ける動機のひとつでもあると思う。