イラク特別措置法に基づいて自衛隊が国連のPKOに従事し任務を果たし住民から高い評価を受けたーそれを非戦闘地域か否か等と野党が批判。本質を見ない神学的論争だ。

イラク特別措置法に基づいて自衛隊が国連のPKOに従事し任務を果たし住民から高い評価を受けたーそれを非戦闘地域か否か等と野党が批判。本質を見ない神学的論争だ。

2004年当時のイラクはフセイン政権が倒れて組織的戦闘が終わり、治安回復に向かっていた状況だ。

日本は国連の要請によってPKO業務に従事するため自衛隊を派遣し、道路、学校等インフラ整備にあたった。当時の状況は戦闘が終了したが国家秩序が完全に回復したわけではない。小集団による散発的な武力行使も十分あり得たのだ。だからこそ、自衛隊のような自己完結型の組織が必要だったのだ。陸上自衛隊の皆さんはインフラ整備を実施し、役割を立派に成し遂げたのだ。

PKO(ピース・キーピンング・オペレーション)はPKF(ピース・キーピング・フォース)とは異なる。PKFは治安維持のために軍事力を行使するのだが、PKOは平和回復のためのインフラ整備なのだ。完全に国家秩序が回復していれば、ODAを使って、世界一の実力の日本のスーパーゼネコンが行って仕事をすればよいのだ。

「陸上自衛隊の日報に戦闘とあるので、戦闘地域では無いという国会答弁との整合性を問う」等の野党の主張は、物事の本質を見ないお粗末な神学論争に聞こえる。