もし おとなになれたら 詩を書く人になりたい!! ―重度の院内学級の子どもの言葉を借りて、児童に思いやりを説く公開授業

もし おとなになれたら 詩を書く人になりたい!! ―重度の院内学級の子どもの言葉を借りて、児童に思いやりを説く公開授業

武蔵野市立第四小学校の公開授業を参観した。体育館に1~6年生までの児童全員が集合して、「思いやり」をテーマにした授業だ。

講師は、都内の公立小学校の教師歴25年の経験を経て、昭和大学大学院保健医療学研究科准教授として活躍する副島賢和先生。院内学級の児童の言葉を具体的に述べながら、思いやりや生きることの大切さを子ども達に考えさせていく。

言葉をよく知っていて、素晴らしい詩を書く児童がいた。その子は、ほとんどベットの上での生活で運動が出来ない。その分、本をたくさん読んで、言葉も豊富。その子が「もし おとなになれたら 詩を書く人になりたい」と語るという。

聞いている児童たちは、その子が「おとな」になれないかも知れない重度の病気だということがわかる。児童400人近くが集中して聞いている。参観の保護者も!

先生は「1年生はどこにいる?」とか「3年生は?」など時折呼びかけ、児童の注意を引きつけつつ語っていく。

凄い力量の副島先生の充実した授業だ。