直言!土屋正忠のブログ

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「外国出身の幕内力士42%。日本の国技から国際技!?になった大相撲-明日から9月場所。」

新聞を整理していたら2週間前の日経新聞が出てきた。

幕内力士42人中18人が外国出身の力士だという。比率で42.8%だ。日本の国技は国際技!?になった。日本社会の国際化の象徴か。

明日9月6日から9月場所が始まる。楽しみだ。

「中国天安門広場で軍事パレード。習主席、重要演説の中で拡張主義をとることはないと演説-尖閣諸島や南シナ海で是非言葉通りやって下さい。」

昨日の軍事パレードの中で習近平主席が重要演説をした。

演説の中で習主席は語った。「中華民族はこれまで平和を愛してきた。中国は永遠に覇を唱えないし、発展がどこまで達しようと拡張主義をとることはないし、自らが経験してきた悲惨な境遇を他の民族に与えたりということは永遠にしない」と。

この通りなら実に立派だが、戦後70年間にやったことはチベットの独立をつぶし、ウイグル族を弾圧、ベトナムを侵略などなど悲惨な境遇をほかの民族に与え、どう見ても平和を愛してきたとは思えない。

1970年以降、日本の固有の領土である尖閣諸島を自国領と言ってたびたび領海侵犯し、南シナ海では公海上のサンゴ礁を埋め立て軍事基地を築いている。ベトナムやフィリピンが抗議すると軍事力で追い払う。どう見ても「平和を愛する」「拡張主義をとることはない」ではありませんね。

習近平主席、大国らしく全世界に向けて発信した言葉通りやって下さいよ。間違っても軍事パレードで見せつけた力で、他国を圧迫しないよう。

「地震は予知できないが、津波は制御できる」

本日、朝の政調第96回国土強靭化総合調査会で、丸山茂徳東工大教授、ロバート・ゲラー東大教授、戒崎俊一理化学研究所主任研究員から、津波制御の話を聞いた。

丸山、ロバート両教授は地球物理の著名な研究者であり、戒崎理研主任研究員はスーパーコンピューターを使って物理現象を分析する専門家だ。

①巨大地震はプレートが他のプレートにもぐり込むことによっておこると考えられているが、プレート(リバウンド)が跳ね上がって津波がおこるわけではない。プレートはゴムでなく剛体だから、津波が起こるほど跳ね上がらない。

②大地震がおこると必ずリバウンドがおこるわけではない。地震が100回おきても津波は1回程度

③3.11東日本大震災では、M9という超大型地震のあとも余震が続き、大地震があったが津波はなかった。

④大地震がなくても津波がおこる場合がある。1792年雲仙普賢岳の噴火で、眉山の南側が崩落、大量の土砂が有明海になだれ込み津波が起きた。「島原大変・肥後迷惑」と呼ばれ、絵図が残っている。

⑤海底でも長年堆積物が溜まり、地震をきっかけに地すべりをおこすことによって津波が発生する。海底なので見えないが。

⑥津波はプレートの跳ね上がりが原因ではなく、地すべりによっておこる。このことはスーパーコンピューターの解析によって裏付けされているとして、3.11東日本大震災の解析の一部を呈示した。そして堆積物を調査し、DATAを集め、人工的に小規模な除去をすれば、津波を制御出来ると主張。

眼からウロコだ。これからの詳細な研究が期待される。

「中国依存を強める韓国、両国の通貨スワップ協定上限は3600億元、日本円で6兆8000億円だ。」

昨日の衆議院財務金融委員会でのAIIBについての有識者ヒアリングで、大和総研の主席研究員が作成した資料を読んで、韓国の中国への傾斜の理由の1つが良く理解出来た。

中国人民銀行と韓国銀行との通貨スワップ協定が、1800億元から3600億元に2011年に引き上げられている。

一元約19円、日本円で6兆8000億円だ。

一方、日本はドル建でかつて韓国と700億ドルの協定を結んでいたが、逐次解消して今はゼロになっている。

韓国が通貨危機に陥った時は、中国に全面的に頼ることになる。

韓国の朴槿恵大統領が、本日中国の対日戦勝70周年記念軍事パレードに出席するわけだ。

 

「中国がAIIBをつくったのは、IMFや世界銀行では米国が拒否権を持って価値観を強制することに反発したためだから-共産党の主張だ」

本日、衆議院財務金融委員会が開催され、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、有識者から意見を聴取したあと各党代表の質疑が行われた。

AIIBは中国が29%出資して、日米は参加していない。重要案件には75%の賛成が必要なので、逆に中国一国で反対が出来ることになる。

事務所は北京で総裁も中国人。これでは公正なガバナンスが貫くことが出来るのかと指摘されている。

また融資受入国が環境破壊の事業を行ったり、労働条件が劣悪だったりしても融資をするのではないか。世界銀行や日本が主導するアジア開発銀行などはこれらの条件も厳しく審査するが・・・。コンプライアンスは大丈夫かなど慎重な意見が相次いだ。

最後に質問に立ったのが共産党の委員

「アジア各国にはインフラ整備の需要があり、AIIBに日本も参加すべきだ」

「世界銀行やIMFは米国が15%出資しており、重要案件を決める際に拒否権を行使できる。さらに融資の際に様々な価値観を押しつける。それに反発して中国がAIIBを立ち上げたのだ」

との質問。

二人の有識者から

「国に対する信頼感が前提だ。IMFや世界銀行における米国の拒否権に不安を持ったことは寡聞にして聞いてない」

「米国が拒否権を持つことに問題意識があるなら、そのことを学んでAIIBをつくる時に中国も拒否権を持たないようつくるべきだ」

と。

な~るほど、さすが有識者だ。

 

「東京オリンピックエンブレム使用中止。すべてオリジナルでまったく他に似たものがないエンブレムは可能なのか。」

オリンピック組織委員会が一旦採択した佐野研二郎氏のエンブレムを本人の辞退により、使用中止にした。

やむ得ないことだが抽象的でシンプルなデザインで、かつ全くのオリジナルで、他に似たものが無いというエンブレムは可能なのだろうか。

ネット時代の可能性と恐ろしさを象徴する出来事だ。

世界中で数10億人がITで結ばれていて、ちょっとした心得があれば簡単にロゴが製作でき、ネット上に登録出来る。

50年前の東京オリンピックでは考えられなかったことだ。

こうなると日の丸に五輪をあしらった定番ものか、超複雑なものしかないだろう。

文学や思想の世界でも、全てはギリシャにありとか、全ては古典にあって現代の我々は学んで再表現しているに過ぎないといわれたりする。

先人が作ったものをくり返し読んだり、見たりしながら追体験をし、今風に再現する。無意識のうちにくり返している。

人間の表現・創作活動とは何かというという基本の問いかけがあり、IT・ネット社会が増幅している。東京オリンピックエンブレムを次に選定する時は、日本模様にして欲しい。

「地熱発電に231億円の予算要求。火山国の日本は噴火の危険と地熱の恵みが表裏一体。」

各省別の平成28年度予算の概算要求がまとまった。

資源エネルギー庁が地熱発電の概算要求がまとまった。資源エネルギー庁が地熱発電のための資源開発の関係予算は総額231億円の要求額だ。

火山国日本の地熱の推定埋蔵資源量は2347万kwで世界三位だ。一方、地質情報が限られていて事業リスクが高いことから、地表調査等に対して補助を行う予算だ。

一方、木曽の御嶽山、箱根、口永良部、桜島などの監視体制を強化する国交省気象庁の予算は15億円だ。

火山の噴火、爆発も防災上最優先課題であるが、地熱の利用は温泉と並んで恵みでもある。火山国日本の宿命だ。

「男性の視覚障害者のガイドヘルパーが女性。三鷹駅トイレの入り口で困ったなぁ・・・」

中央線三鷹駅のトイレの入り口で女性のガイドヘルパーさんが、困っあなぁとの素振り。男性トイレに付き添うのは躊躇する。

そこで私から「手引きしましょうか?」と尋ねると、「お願いします。横浜から来たので慣れてなくて」と男性視覚障害者。

トイレからでてガイドヘルパーさんを待つ間に、視覚障碍者の方が私に向かって「関西の方ですか?」と尋ねたので、「いえ、東京です」と答える。

「手引きというのは関西の方で使っているのですが、東京でも使うのですね」と。

そこで私は「ちょっと昔の言葉ですかね。少し障害者福祉の現場から遠くなったので・・・今は何というのですか?」と聞いた。

男性は「誘導とかいうことが多いです」「ミトコンドリアの障がいで2~3年前から急に眼が見えなくなって困っています。難病です。」「今日は横浜から来ました。この辺はなれないのですが、友人に手巻き寿司を食べに来ないかと誘われて楽しみにしてるんです。」

やがてガイドヘルパーさんもトイレから戻ってきてそこで別れた。

そうか、ミトコンドリアによる中途失明もあるのか。

ふと振り返るとガイドヘルパーさんが男性に「バッチを付けていらっしゃるのね」と話しているのが聞こえた。

別にバッジをつけてなくてもいつでも手引き、誘導しますよと思いつつ、都内で開かれた憲法集会に向かった。

「外務省、尖閣諸島・竹島が日本の固有の領土であることを示す資料202点をHPに公開-ようやっとチャイナスクールも頑張りだした。」

上記の記事が新聞各紙に短く報道されたので、さっそくHPを見る。確かに戦前の尖閣諸島に鰹節工場があった頃の写真資料や、中国の地図会社が出版した当時の地図に沖縄の一部であることを表記した地図などが示されている。

我々には馴染みの深い資料なのだが、外務省はほとんど公開してこなかった。外務省内に中国と外交交渉を担当するチャイナスクールと呼ばれるグループがある。

このグループは外務省入省後の語学研修に中国語をとったグループだが、中国に対する親和感と遠慮から、日本の主張の正当性を証明する歴史資料も公開を遠慮してきた。安倍政権になり主張すべきは主張するとの外交方針が固まったので、態度を変えてきたのだろう。

またITの発達も大きい。民間人や民間団体がWeb上にどんどん情報を公開するので、外務省も黙ってはいられないというところか。遅すぎだが大変結構なことだ。

中国のような情報を独占する独裁国家にとって、IT情報は政権に命取りになるかも知れない。

「新国立1550億円、実質工事期間3年余り。入札不調にでもなったら間に合わない。」

本日8月28日、8時5分から官邸で新国立競技場整備計画のための関係閣僚会議があり、了承された案の報告があった。

それによるとスタジアム本体費用1350億円程度と、周辺整備と200億円程度、合計1550億円程度とされ、別途設計・管理が40億円とのこと。整備スケジュールは、

・2015年12月末までに設計・施工の事業者 決定
・2016年1月 設計、契約
・2016年12月末 工事請負契約 着工
・2020年4月末 完成期限。出来れば1月末に前倒して完成のこと

工事期間は36ヶ月~38ヶ月しかない。ギリギリのスケジュールだ。工事の入札不調になったら出来ないタイトなスケジュールだ。幸い設計・施行を一体として事業者を選定するのでギリギリか。

基本理念として下記の三点が挙げられた。

1)アスリート第一
2)世界最高のユニバーサルデザイン
3)周辺環境等との調和や日本らしさ

観客席の数は68,000席となっていて、トラック上部に観客席を仮設すれば、サッカーW杯8万席を満たすこととした。妥当なところだ。

「刑務所に医師が足らない!―フレックスタイムや民間との兼業も特例で許可」

全国の刑務所等の矯正施設で医師不足が深刻だ。特に都会地から離れた場所では定員の半数しか充足していない施設も。

お医者さんの側から見ると病人として対象となる人達が類型化していて新しい医療の世界に触れる機会が少ない、その上給与が民間の半分だ。病気が回復して社会で活躍する姿を見る喜びがない等様々な理由がある。待遇を改善したいのだが、国家公務員医療職とすれば自ずと限界がある。

 所管の法務省は何んとか充足率を達成したいと、知恵を絞って矯正施設医師の処遇改善法を提出した。

 その骨子は

  1. 勤務時間を確保したうえでフレックスタイム制を導入
  2. 民間医療機関との兼業を許可する

という内容だ。

 この二つの条件をうまく生かすと刑務所が所在する町の医療機関に勤務が可能となり、新しい医療ニーズにも接することが出来、併給すれば給与待遇もあがる。一石三鳥の法案だ。

 私が法務委員会理事をしていた時から医師不足が課題で、各施設を見学したりしていたが、ようやっと方向が見えてきた。

 本日(27日)衆議院本会議で全会一致で可決され参議院に送付、成立の見込み。

「岡田民主党代表、9月の自民党総裁選挙にリベラル派の出馬を期待~ところでリベラル派ってなんです?」

民主党岡田克也代表は、9月の自民党総裁選挙に対して、

「安倍晋三首相と違う考えの方はいるはずだ。きちんと手を挙げリベラルな立場からいろいろ議論をしてもらいたい」

と述べたという。(日本経済新聞 24日朝刊記事)

他党の党首選挙に発言するのもすごいが、その前提となる「リベラル派」というのはどのような立場の人を指すのか、具体的に教えて欲しい。

今、政治が動的でないのは「リベラル派に期待」とか「戦争法案」とかヒドイのは安倍総理をヒットラー呼ばわりする無責任な内容のないレッテル貼りだ。

安倍政権をすすめる平和安全法案は、日本国の存立と関係ない地域で米国と集団的自衛権を行使することはありません。と度々明言している。

そのうえで抑止力を委ねている米国との同盟関係を維持し、隙間のない安全保障のために最小限に集団的自衛権を行使するという立場だ。

中国の尖閣諸島に対する不法な領有権主張と領海侵犯や東シナ海日中中間線での海底油の強引な採掘、公海上における一方的な防空識別圏の設定、南シナ海の公海上での強引な埋め立て、小笠原近海のサンゴの違法採取等々。また北朝鮮が韓国へ砲撃したり、日本に対する核やミサイルでの脅迫。

これらをなにもしないで黙って見ていることがリベラル派なのだろうか。岡田民主党代表は、これらの事態をどう考えて、どう対処しようとしているのだろうか。

「リベラル派ってなんだ?」

岡田代表は真面目で語る足る人物だと思うだけに、残念だ。

「どこかの国が日本を攻撃したら我々は助けなければならない。だが我々が攻撃されても日本は助ける必要がない。それがよい協定だと言えるか―共和党大統領候補者の一人ドナルド・トランプ氏」

21日アラバマ州で行われたトランプ氏の支持者の集会で「よい協定か」と訴えると一斉に「ノー!」との罵声がとんだという(23日朝日新聞朝刊)

 オバマ大統領の「米国は世界の警察官をやめる」との度々の発言と合わせて考えると米国民の気持ちが理解できる。

 日本は抑止力を米国に頼っているが、日米安全保障条約を支える米国の国民感情を十分配慮しなければならない。

 安倍内閣の平和安全保障法制を「戦争法案」などとレッテル貼りをしている民主党等はこれらの動きをどう受け止め、評価しているのか聞かせて欲しい。

「国の平成27年度学校の施設環境改善交付金が相次いで不採択~なんとか復活をと各市から陳情、文部科学省につなぐ」

三多摩各市の市長から不採択になった交付金を復活してもらいたいとの要望が相次いだ。

さらに先日、岸上全国市長会事務局長が要請に来た。7月に交代した新任局長だが、10数年前には都・行政部市町村課長で三多摩各市の実情をよく知っているし、私も武蔵野市長時代に旧知の関係だ。

調査表を見ると26市中21市で事業の不採択だ。

東村山市 2億4,000万円

東大和市 1億0,700万円

清瀬市  1億2,000万円

町田市  1億5,000万円

八王子市  9,000万円

交付金の不採択額が大きいベスト5市だ。とりわけ財政規模が小さく財政力も弱い東大和市、清瀬市など影響が大きいだろう。

当初予算の額は2,400億円だが、軒並み不採択となったのは校舎の耐震改修に優先的に配分したため、それ以外トイレや共同調理場などに予算がまわらなかったのだ。

岸上全国市長会事務局長に「補正予算が組まれないと難しい」と答える。

事務局長:「補正予算の見通しは?」

土屋:「例年なら10月以降に編正するのですが、今年は9月末まで国会が延長になったので、どうなるか」

「来年6月に参議院議員選挙があるので、景気のテコ入れも必要ですし、1月の通常国会冒頭もあるかもしれませんね」

と答え、文部科学省大臣官房の施設整備担当部長につないだ。

 

「安倍談話に日本の歩んできた道とこれからが書いてある是非読んで欲しい― 自民党山口県連講演会で」

昨日22日、朝10時15分の飛行機で山口宇部空港へ、県連事務局長の出迎えを受けて会場に到着12時40分、飛行機が遅れて柳居県連会長と挨拶もそこそこに昼食、13時から講演だ。

タイトルは「日本の未来」未来はここにあると8月14日発表の戦後70周年の安倍談話を下に日本の来し方を言及した。

20年前の戦後50周年の村山談話は謝罪中心だったが、今回の安倍談話は「100年前には西洋中心の広大な植民地が広がっていた」から始まり植民地になることの危機感から日本の近代化が始まったと述べ、日露戦争がアジア・アフリカに勇気を与えたことを指摘している。

安倍談話は長い世界の歴史の中に日本の歩んだ道を位置づけ、将来は平和で自由で法の支配の確立した民主主義国として生きると方向を定めていると述べた。

明治維新を成し遂げた伊藤博文初代総理を始め、安倍総理まで8人の総理を生み出した長州の若者よ、先人に見習って頑張って欲しいと結んだ。

20代30代40代の若者38人が熱心にメモをとりながら聴いてくれたのが強く印象に残った。

講演が終わり記念撮影をして、14時15分会場を出て15時の飛行機で羽田に戻った。

山口市の滞在時間は2時間半のとんぼ返りだが、行き帰りの車窓から山口の大きな空と緑の山、青い海を見て地方都市の豊かさを実感した。

 

<講演 日本の在るべき姿・自民党の在るべき姿>

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「外国人が行う家事支援の中には、子育てや介護が含まれるのか~国家戦略特区法の施行令改正」

本日朝、政調・厚生労働部会が開かれ、国家戦略特区法の具体的基準を明示した施行令改正案が議題になった。

国家戦略特区の指定を受けた自治体では、外国人ヘルパーによる家事支援活動業務が許可されることになる。

日本は外国人が国内で単純労務に就くことを認めていないが、戦略特区では就労が認められる。その具体的基準を定める政令案が論議された。

家事支援活動の業務の範囲は、

①炊事、洗濯、掃除、買物などの家事一般

②児童の日常生活上の世話及び必要な保護

一言でいえば、外国人ヘルパーの仕事の範囲を定める基準が、実際には子供の学校や塾への送り迎え等様々な課題が出てくるだろう。

老人介護はどうかとの議員の質問には、「介護は認められない」との答弁。介護保険との関係も出てくるだろう。当然だ。

尚、技能習得のための研修生制度は別の枠組みがあり、18万人の外国人技能実習生が現場で働いている。

「平和安全法制審議が参議院で再開、戦争法案などというレッテル貼りはやめて、中・ロ・北朝鮮の核保有国に囲まれた日本の安全保障を本音で論じて欲しい」

盆明けの今日から、平和安全法制の論議が参議院で再開された。

衆議院では戦争法案などのレッテル貼りがあったが、参議院では残された時間、日本の存立と国民の安全を守り続けるためにはどうすべきかを具体的に議論して欲しい。

我が国は安全保障上極めて特異な立場におかれている。近接する国の中で、我が国と価値観を異にする中国・ロシア・北朝鮮と3ヶ国が核とミサイルを所有していることだ。

これらの国々は成熟した民主主義国家にはほど遠く、自由・人権が制限され、法の支配も確立していない。

同じ島国のイギリスは東のドーバー海峡を挟んで、仏・独・スペイン・ポルトガル・イタリアで、西側が太平洋を超えて米国で、いずれもNATO加盟の同盟国だ。安心、安心。

イギリスと比較すると我が国の立場がよくわかる。核保有国は核不拡散条約加盟国が、米・英・仏・ロ・中、それ以外の核保有国はインド・パキスタン・イスラエル・北朝鮮。

なんと9ヶ国中3ヶ国が日本と対峙しているのだ。

とりわけ北朝鮮は特異な国で、簡単に国のNo.2を処刑する。さらに「ソウルを火の海に」「東京に鉄槌を下す」などと広言している国なのだ。

米国と同盟を結び、その抑止力のもとに国の存立と安全を計らなければならないことは明白だ。

その上に立って、時代の変化をおり込みながら備えるのが、当然国会や内閣の責務なのだ。

安倍総理は度々繰り返してきた「平和安全法制に反対なら対案を出して下さい」と。

もっともだ。

「これが自民党のガバナンスだ―大地震に備え臨海コンビナートの安全対策を強化」

本日8時から自民党臨海コンビナート再生・強靭化推進議員連盟が開催、内閣府を始め関連省庁と石油連盟等業界団体、各県の代表が集まって強靭化対策の現状と政府に対する要望を聞いた。

国民生活を基盤で支えるのが石油関係産業だ。ガソリンや軽油など自動車や産業用エネルギーに、灯油として各家庭の熱源に、さらに石油を原料につくられるエチレンやプロピレン等の石油化学製品は自動車、船舶、鉄道、家電、住宅、医療容器、インテリア、衣料、合板、染料等の原材料として使用され、国民生活総てを支えていると言っても過言ではない。

石油精製や、石油化学材料の輸入、備蓄、供給等の基地には総て港湾に面している。この港湾施設が地震や津波によって破壊されたら、国民生活の基盤が失われることになる。

ちなみに石油化学コンビナートの第一位は東京湾の市原市、袖ケ浦市の京葉地区、第二位が倉敷市の水島コンビナート、第三位が川崎港だ。

東京湾に面する各港湾は石油関係だけでなく、海外からの鉄鋼等原材料や食糧、さらに様々なコンテナ船など、全国のシェアの40%近い。1都3県の3500万人を支える最重要港湾だ。

私たちは4年前の3、11で東北の港湾で備蓄タンクが津波で倒壊し、海上が火の海となる手痛い経験をした。この経験を受けて自民党は野党だったが、「国土強靭化」の研究会を立ち上げて国民の生命を守るための対策に取り掛かり、2012年暮れに政権復帰した後、首都直下地震と南海トラフ地震対策のための特別措置法を制定すると共に重要港湾の基盤強化に具体的に取り組んできた。

これらの対策は法律、許認可行政、税制、補助制度など各省各方面にわたるためそれを統合する作用が政治なのだ。

来年度の予算編成に向けてのこの時期、各省庁各団体の対策を聞き予算計上出来るものは計上する。これが政治主導でやる仕事だ。

私の選挙区は武蔵野市、府中市、小金井市には海はないが、首都東京選出衆議院議員の一人として可能な限り出席して発言している。

今朝の会議で各省庁、団体の一通りの説明が終った後、私は次のように質問した。

  1. 東京湾の護岸を強化し流動化現象に備え、かつ2mと予想される津波にも耐えられるような対策はどこまで軌道にのっているのか、全国の対策も含めて聞きたい。

国土交通省港湾局長や資源エネルギー庁の答弁は

  1. 公共の港湾は東京、横浜、川崎等各々の政令市が整備しつつある。

企業が管理している護岸は各企業の再投資計画の中できちんと計画を立てるよう要請

・平成25年 法律の整備

・平成26年 税制優遇や補助金制度の創設

・平成27年 各企業が具体の計画に着手しこれから具体化する

これから10年かかる計画だが、前倒しで一日も早い整備を望むと発言。後刻詳細な報告を受けることにした。

港湾の整備強化は、福祉や教育と異なり直接国民生活に密着するものではないが、極めて重要な防災・エネルギー・資源対策なので政治の力が必要なのだ。これが自民党のガバナンスだ。

「沖縄戦から奇跡の生還~墓の中に隠れていた日本兵、94歳天寿で逝く」

94歳天寿を全うした方の弔問にお伺いし、ご子息から生前の思い出を聴く。

「父は、先の大戦で満州ハルピンに駐留し伍長でした。」

「昭和20年7月に沖縄戦で兵員を補充強化するということで、沖縄に輸送されました。」

「艦砲射撃と火炎放射器の攻撃でガマは危険だと思い、兵員5名でお墓の中に隠れていました。沖縄のお墓は広いのです。」

「銃を撃つと所在がわかるので一発も打たせなかった。」

「8月15日の終戦がわからず、8月19日にビラを見て戦争が終わったことを知った。」

「親父の自慢は、5名の部下を一人も殺さなかったことです。」

と語ってくれました。

沖縄線で組織的戦いが終わったのは6月23日とされているので、7月に上陸は相当戦いの終盤であったように思える。

必ずしもご子息の記憶が正確かどうかは不確かですが、終戦70年、天寿を全うした方の「沖縄戦」なので強く印象に残った。

「靖国神社におびただしい参拝者の列。年配者から若者まで老若男女。実に多様だ。」

私は身近な親族に戦死者はいない。しかし国会議員になってから8月15日の終戦記念日には必ず参拝することにしている。

70年前の大東亜戦争では300万人を超える若者が、日本国の繁栄を祈って戦場で若い生命を散らした。その言葉は「靖国で会おう」だった。

未来を絶たれた若者たち、その子、母、父。様々な筆舌に尽くしがたい人生がある。

その思いの象徴が靖国なのだ。そしてもう一カ所、身元不明の戦死者を祀る千鳥ヶ淵墓苑だ。

千鳥ヶ淵墓苑にも春秋に祈りを捧げに墓参する。

8月15日の靖国は、日本国の歴史の連続の象徴だと思う。

靖国から武道館の政府主催の戦没者追悼式出席は、国民代表の一人として国会議員の責務だと自らに課している。

この10年、参拝者が年々に増えている印象だが、今年は70年の節目もあって特に大勢だ。九段下駅から地上に出るのも渋滞である。

参拝者は老若男女、服装も自由。カラフルな格好の人も。大声をあげたり、声高にしゃべる人はほとんどいない。誰に強制されることもなく、各々が靖国を受け止めている姿が印象的だ。

 

<昇殿参拝し戦没者追悼式に向かう>

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「安倍総理の戦後70年談話-目配りの利いたバランスの取れた内容だ。」

戦後70年の安倍談話は、世界史の流れに言及したバランスの取れた内容だ。

冒頭、「100年以上前の世界には西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が広がっていました・・・」

「植民地支配への危機感が日本の近代化の原動力」

「日露戦争が植民地支配にあったアジアやアフリカの人々を勇気づけた・・・」

このような書き出しから始まって全編に歴史の流れの中で、日本の生きてきた道を振り返り、これからの道を述べている。

70年の歳月を経て風化した部分を踏まえつつ、過剰に情緒的にならず素晴らしい文章だ。

600万人の日本人が帰還したことや、日本軍の捕虜となった人々の苦難を超えての和解・寛容についても述べている。背景に中国残留孤児となった人々に対する中国人の親身な養育のように、中国の人の懐の深さ温かさもまた70年の歴史なのだから。

また自由、民主主義、法の支配、寛容など戦後の日本の価値観も述べ行くべき方向を示している名文だ。

単純な加害者、被害者の二分法で善悪を捉える時代は終わったのだ。70年という歳月の間に、世界は重層、複雑に変わったのだから。

戦後○○年の談話は、これで打ち止めにするべきだ。

「ある明治人の記録、会津人柴五郎の遺書を再読」

万延元年(1860年)生まれの会津人柴五郎は1900年北京の義和団事件で活躍し後に陸軍大将になった人だ。

会津藩は戊辰戦争で幕府側につき、藩挙げて明治政府軍と戦い玉砕した。柴五郎は8歳でこの戦いに遭遇し家族がほとんど死亡した。

会津藩はその後、朝敵として下北半島に移封され斗南藩となった。山背吹く寒冷地は作物が出来ず塗炭の苦しみを味わう。飢えによって死んだ犬の肉さえも食べたという。

柴五郎は苦難の少年時代を過した後、陸軍に入る機会を得て活躍が始まった。

柴五郎の真骨頂は1900年北京で義和団事件が起こった時、駐在の欧米大使館関係者と連携し、わずかな武官を連絡指揮して55日間にわたった守城戦を戦い抜いたことだ。

当時の柴中佐は各国の外交団を鼓舞激励し国際法を遵守し勝利に導いたが、このことが欧米の日本に対する評価につながり日英同盟につながったと言われている。

「ある明治人の記録」は中公新書から石光真人著で1971年初版が出て、私も30年程前に読み感激した。

最近外務省の幹部と話していて明治人の活躍とりわけ柴五郎が話題となり改めて購入し、読み返して再び感銘を受けたのでこの本を取り寄せ、若手の外交官や若手の自民党国会議員に薦めている。

さらに詳しい評伝は光人社から村上兵衛著「守城の人」が出ている。

柴五郎のような公正無私かつ使命感に燃えた強靭な人物を、多数輩出した幕末から明治の時代、その上にあって今日の日本の繁栄が築かれているのだ。

「ある明治人の記録」は石光真人さんの著書だが、真人さんの父石光真清さんも傑出した明治人の一人で、日露戦争前後にハバロフスク等ロシアを舞台に諜報員として活躍した。

中公文庫から自叙伝「城下の人」他四部作が出ている。

それにしても、「ある明治人の記録」は1971年の初版以来44年に亘って56版を数えているのには驚く。

物事の核心に迫ろうとしている日本人の読者が多数いることに感銘する。

間もなく終戦70年

 

 

 

「蝉落る。モノ思う夏 終戦から70年―戦後という言い方はこれで終わりにしよう」

緑あふれた三鷹駅北口は蝉時雨で一杯だ。

歩道には生命燃やした蝉のなきがらが・・・・。

木陰に入ると日向との差に驚く。

「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」か。

間もなく8月15日終戦記念日。

政府主催の戦没者追悼式に合わせて安倍総理の戦後70年の談話が出る。

未来志向を期待する。

「水争いが世界規模でおこらないか、イスラエル訪問で実感したこと」

昨年7月イスラエルを訪問した。

第二次世界大戦中にユダヤ人を6000人以上を助けた日本の外交官杉原千畝さんの顕彰レリーフを贈呈するための訪問だが、

その最中、ガザ地区のパレスチナゲリラとイスラエルとの武力衝突が起こり、パレスチナゲリラのロケット弾が飛来、

それをイスラエルが防御ミサイルアイアンドームで打ち落とすという緊迫した場面となった。

その訪問の折にエルサレムの郊外に拡がる砂岩砂漠を見て、この国の根本は水争いではないかと直感した。

人が生きるには生活水や農業水が不可欠だが、イスラエルを始め中東には圧倒的に不足している。

ちなみにイスラエルの水源はトルコ国境の山脈に降った雨だという。100%のうち5%がイスラエルまできて、その下流のガザ地区にはわずか2%だという。

イスラエルは全世界から祖国復帰運動が実り、人口は今や800万人を超えるという。

必要な水の60%が地下水で、残り40%は海水の淡水化に依拠しているという。

人口の膨張、生活向上で水不足は世界的に拡がっている。

中国では黄河や揚子江が干上がりそうだし、地下水が豊富なアメリカでは農業用水のための地下水くみ上げを規制し始めた。アフリカの干ばつは有名だ。

この10数年地球規模で水争いが深刻化しないか。

定期的な災害があるが、水資源に恵まれた日本は最高だ。

「熱中症で90歳、86歳、82歳の三姉妹亡くなる。イラク首都バクダットで気温52度、地球はどこまで熱くなるのか」

板橋区で90歳を筆頭に三姉妹が室内で倒れていて亡くなったとの記事、原因は熱中症らしい。

クーラーが嫌いだったという。壮絶な自然死か。私もクーラーが好きではないので他人事ではないが・・・。

インドや中東に限らずヨーロッパ各地等、世界中を熱波が襲っているらしい。

ワシントンポスト紙などを引用した日本の新聞記事ではイランのバンダルマズハーでは気温46度、湿度等体感温度は74度とのこと。

AP通信では7月30日イラクのバクダッドでは、気温が52度で4日間を公休日にしたとのこと。

インドでは4月~6月で2037人が死亡、パキスタンでは1200人死亡とのこと。

ニューヨークでは7月29日に過去三位タイ記録の35,6度を記録とあるが、日本各地の37~39度からすればたいしたことはないか、日本には盆休みという知恵がある。

それにしても地球は年々熱くなり続けているのか、CO2の影響かそれとも長い年月で見れば単なる気温の飛び跳ねの範囲か。そこが問題だ。

今日、8月10日から国会は自然休会だ。