「沖縄戦から奇跡の生還~墓の中に隠れていた日本兵、94歳天寿で逝く」
94歳天寿を全うした方の弔問にお伺いし、ご子息から生前の思い出を聴く。
「父は、先の大戦で満州ハルピンに駐留し伍長でした。」
「昭和20年7月に沖縄戦で兵員を補充強化するということで、沖縄に輸送されました。」
「艦砲射撃と火炎放射器の攻撃でガマは危険だと思い、兵員5名でお墓の中に隠れていました。沖縄のお墓は広いのです。」
「銃を撃つと所在がわかるので一発も打たせなかった。」
「8月15日の終戦がわからず、8月19日にビラを見て戦争が終わったことを知った。」
「親父の自慢は、5名の部下を一人も殺さなかったことです。」
と語ってくれました。
沖縄線で組織的戦いが終わったのは6月23日とされているので、7月に上陸は相当戦いの終盤であったように思える。
必ずしもご子息の記憶が正確かどうかは不確かですが、終戦70年、天寿を全うした方の「沖縄戦」なので強く印象に残った。