直言!土屋正忠のブログ

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LGBTに対する国民の理解を深める法案、オリンピックの前までに成立を!

本日4月8日朝、自民党政調「性的指向・性自認に関する特命委員会」が開催された。LGBTに対する国民の理解を深めるための根拠法を制定することが議題だ。

ゲイ(G)をカミングアウトした方が当事者として、国民の理解を深めてほしいとアドバイザー役となっている。この方はidentityの日本語訳を「自認」とするのではなく、学術用語と同様に「性同一性」としてほしいとの指摘。そのうえで、①国民に情報を共有 ②女性が議論に参加してほしい ③政府に対して意思表示を ④我が国らしい理解増進法を と訴えた。

自民党が衆議院法制局と共にまとめた法案の仮題は「性的指向及び性同一性の多様性に関する国民の理解の増進に関する法」となっている。

今国会で成立をめざすことを了承した。

スマホを捨てたい子どもたち―野生に学ぶ「未知の時代」の生き方―山極壽一前京大総長

自民党政調教育再生委員会で山極先生をお招きしてスマホ時代の教育の在り方について、お話を伺いました。
山極先生は文化人類学の泰斗で、人間に近いゴリラやオランウータンの生態を観察し、人間が700万年かけて進化し現代人まで歩んできたことの意味を問い続けてきた総合知の巨人です。

山極先生はゴリラの研究で小学生中学生に呼ばれることが多いが、若い世代に友人は何人?と聞くと3~5人という子供も多い。スマホをツールにして相当多くの人と繋がっているが、友人と呼べる人は少ない。生まれながらスマホのある生活をしている世代は、スマホを捨てたがっていると観察しているとのこと。

●人類の歴史は700万年前に二足歩行したことに始まる
●400万年前の脳の容量は600cc
●脳の容量が現代人並の1500ccになるのは40万年前
●この頃、集団的狩猟が始まった。やがて火の使用、宗教、言葉の発明、農業へと繋がっていく
●言葉の発明は2万年前、文字の発明は5000年前、電話は150年前、インターネットの発明は40年前だ
●言葉が脳を大きくしたのではなく、脳が大きくなった結果生まれた社会脳仮説と言われるが、今は大多数の学者が肯定している
●人間の脳は1年で2倍、チンパンジーは4年で2倍、チンパンジーは授乳期間が長い! 人間は1年なので次の出産が出来る
●子どもの成長期には2つの危ない時期がある。離乳期(2~6才)と思春期(12~16才)
●人間の集団規模とコミュニケーション
①10~15人 共鳴集団 言葉が要らない
②30~50人 顔と性格を熟知して一致して動ける。学校の級や軍隊の基礎単位
③100~150人 信頼出来る仲間 顔と名前が一致
④それ以上になると身体以外の指標が必要。この150人というのは、現代の狩猟採集民の集団規模の平均値である
●信頼は身体の同調によって育まれる社交が重要。社交はリズムである
●共感能力が高まった背景は共同の食事と共同の子育て、家族と地域社会
●情報革命、AIに支配されないために
●コロナ禍の教訓。動く自由、集まる自由、対話する自由、遊動の時代

以上30分のスピーチと1枚のレジュメに基づいてメモしましたが、実に示唆に富むお話でした。

コロナ対策、大阪と宮城に学ぶ。飲食でパネルの仕切りを徹底する。都は区市町村と協同で対策を強化すべきでは

一か月早く緊急事態宣言を解除した大阪は東京より多い感染者。独自のGOTOイート施策をとった宮城は人口当たりの新規感染者がトップ。こんなに因果関係がはっきりした状況はめずらしい。

結論は多人数による飲食を禁ずれば良いのだが、実際にはそうはいかない。となれば、飲食中に飛沫が飛ばないように、きちんとしたパネルで仕切ることだ。

東京都の自粛要請は、各々の店舗に任せて協力店のラベルはパソコンからアウトプットするという規制で実効性が担保されていない。都は協力店を自己申告だけでなく、実際に対策をとっているか否か点検して歩くことが重要なのでは。点検して対策をとっていない店舗には協力金を出さないことにすればよい。都が区市町村に呼びかけて、臨時の点検隊を組織する。それが実効性のある対策の第一歩だ。

カラオケでクラスターが発生して70代が感染したというニュース。分別ある70代なら、ひとつのマイクを持って歌をうたっていればどうなるのかわかるでしょう。これが1年前ならともかく、昨年2月3日のダイヤモンドプリンセス号から始まったコロナ禍が、もう1年三か月余り、学んでほしいね。

こども庁は何をやるのだろうか。菅総理より自民党総裁としての指示・要請があったので、二階幹事長のもと検討本部が速やかに立ち上がるだろうが…

自民党有志議員が菅総理にこども問題を一元的に扱う「こども庁」の創設を提言し、菅総理は自民党総裁として二階幹事長に総裁直属の組織を立ち上げるよう指示・要請したとの報道。

10年前の民主党政権下で「こども家庭庁」を作り、こども問題を福祉・教育等、総合的に対応するとし、当面、幼保一元化を目標としたことを思い出した。

結局、学校教育法の幼稚園と児童福祉法の保育所は各々残り、認定こども園という新しい施設を作り、内閣府が所管することになった。幼保一元化ではなく、幼保三元化となったのである。

つまり「こどものことは専門機関を作って一元的に対策を取るべきだ」という理念が先行して、法の支配・行政の在り方など統治の構造を見ない頭でっかちの改革が成果を得ることが出来なかったのだ。

自民党は永らく政権を担当し、国民の本音を汲み上げ、政策に活かしてきたリアリティのある政党だ。この轍を踏んではならない。広く問題を拾い出し、検討を加えることが必要だ。

小平市長選挙 磯山りょう候補を応援。確認団体の主張は連携・実現だ。明解な主張

小平市長選挙は3月28日告示、4月4日投票日を迎える。現職が引退し、新人同士の戦いだが、磯山りょう(41才)氏を自・公が推薦している。磯山候補は若くして市議会議長となった信望の厚い青年候補だ。

月曜日に陣中見舞いに訪問したが、翌火曜日の夜に磯山さんが「小平市をもっと良くしたい。もう一歩です」と演説をしている夢をみて、翌3/31(水)に再び陣中見舞いにお伺いして激励した。

支援する確認団体「小平をもっと良くする会」のポスターには、連携・実現の横に市・都・国、医・歯・薬と書かれていて「コロナ対策 ワクチン接種」の文字。正攻法で主張がはっきりして良いポスターだ。

相手は茶色の地に薄く女性らしきシルエットが描かれている。スローガンは「女性市長誕生」だ。しかし女性市長誕生は市政の目標ではない。さらに現市長が小林さんなので、それを引っ掛けて小林という名前の市議が候補者となっている。いかにもクセ球だが、有権者は小細工に引っ掛かるのだろうか?

磯山りょう候補 正攻法で行け、もう一息だ!

なお磯山さんは私が主宰していた勉強会「ダイナミック日本、地域の力 フォーラム」のメンバーで、数年間一緒に政策勉強をした。

成功を祈ります。

学生旅行をお世話している小規模な旅行会社からの悲鳴。このまま行くと秋にはもう倒産です。何とかして下さい

春休み、夏休みが最も売り上げが伸びる時、学生さん達のスポーツ合宿や演奏旅行が全て中止。
学校は学生さん達を校外学習に連れて行き、様々な体験をさせたいと願っているんですが、もしクラスターが発生したらマスコミがここぞとばかりに報道するので、評判を心配して消極的になっています。宿泊を伴う修学旅行は無理でも、日帰りでという企画をしても校内で慎重論が多いとのことです。ましてや部活動等、無理するなという空気です。

金融公庫から1500万円融資を受けて、来年7月から月16万円の返済が始まります。持続化給付金や家賃補助はありがたかったです。現在、一時支援金を申請する予定です。
GOTOトラベルはネットパッケージで売っている、じゃらんや楽天トラベル、JTBなどが潤いましたが、補助金分単価の高い高級施設に泊まり、個人客ですから。
大学がリモート授業から対面に切り替えてくれれば、少しは動くと思いますが、1年3ヶ月頑張ったけど、今年の秋が限界です。リーマンや東日本大震災の時も乗り切れましたが… 中小の旅行会社とバス会社は倒産続出ではないでしょうか。

相当深刻な状況だ。コロナ感染症は2~3年続くと言われている。ウィズコロナというが、ワクチンの見通しも含め、どのように共存していけるのか、その目安をつくっていくことが必要な時期に来ている。

テレビに出演して主役に切られる役は実演家という。この人たちは怪我をしても何の保障もない。テレビ局や仲介者に対して役所がきちんと申入れして救済すべきではないか

テレビに出演する主役級はプロダクションに所属して労災の適用を受けることが出来ます。ところが劇中に出演する多勢の無名の人たちは実演家と呼ばれるが、仲介者から声がかかり撮影現場にその都度駆けつける1日いくらの日雇い状態で労災の対象となっていません。

建設業などでは、職方は一人親方という制度があり雇用主兼使用者で労災保険に加入できます。建築関係は様々な職種があって建築工程に従って出番が回ってくる。職方は複数の現場を持っていて自分の出番が来ると現場に行って専門職として働く。労災保険の保険料は雇用主分と使用者分の合算で払います。職方の一日の報酬は労災保険料分を含めて設定されています。

テレビに出る実演家と呼ばれる人たちにも一人親方制度が適用されると厚生労働省は言うが、いつ出演依頼が来るか分からず、さらに出演料は労災保険料を含むと言えるほど高くはないので加入しないのが実態です。結局、怪我をしても泣き寝入りで保障がないのが現状です。

昨日3月25日に開かれた自民党政調競争政策調査会は自由な市場でフェアな競争が行われるよう監視し、様々な提言を行うことを目的としている。出席官庁は公正取引委員会をはじめ、厚生労働・国土交通・財務・経済産業・総務など各省にまたがる。

昨日のテーマは拡大するIT分野でアルゴリズムとAIが市場支配を強め、結果として自由な競争を阻害するのではという視点だったが、私はあえてテレビの実演家の実態を指摘し改善を求めました。テレビが第四の権力と言われるぐらい優越的地位を持っていて、その下で作品を制作するプロダクション、さらにその下で働く実演家が労災の適用も受けられないのは不合理だと思ったからです。 優越的地位の濫用は大手スーパーと納入業者等すべての分野であり、IT業界ではそれがシステム的に複雑多岐に渡っていて、海外も含めてこれからの大問題だが、その前に目に見える形でテレビ局の実演家に対する待遇を変えてもらう必要があります。

会議終了後、公正取引委員会の事務方の上級幹部と意見交換をしました。「労災は厚労省所管ですが、優越的地位の濫用という公正取引委員会の肝になる事例なので、強い立場のテレビ局にも積極的に物申して下さい。テレビ局に物申せるのは公正取引委員会ぐらいですよ」と申し上げました。

NTTは5Gを超えた第6世代(6G)の通信に革命的な光電融合型処理IOWN構想を打ち出した

3月11、12日両日、自民党政務調査会にNTTの研究企画部門長をお招きしてお話を聞いた。第5世代(5G)を超えて第6世代(6G)の通信に光伝送の革命的システムIOWN構想を研究しているという(2030年目標)。

素人の私がメモを取ったものですから、以下間違いを承知で物事のヒントとして書きます。ごく最近NTTはIWON構想をインターネット上に公開しましたので、その入り口にして下さい。
IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、光技術による「伝送」、電子技術による処理、光と電子の緊密な結合「光電融合型処理」を意味している。
①インターネットに全てのモノが繋がる時代はトラフィックデータ量の急激な増加が見込まれる。日本のインターネット内の1秒当りの通信量が2006→2025年比較で190倍。世界全体のデータ量が2010年→2025年で90倍という推計。
②それに伴って消費電力量も急激増大する。2006→2050年で12倍。現在NTTの消費電力量は全電力の1%を占める。
以上の課題を解決するためオールフォトニクスネットワーク(ネットワークから端末まで、すべてにフォトニクス(光)ベースの技術を導入し、これにより現在のエレクトロニクス(電子)ベースの技術では困難な、圧倒的な低消費電力、高品質・大容量、低遅延の伝送を実現)を構築する。その技術の中核のナノ受光器、ナノ変調器などを構想し製造する。光通信は宇宙衛星を基地とするという壮大な計画です。

現在のブロードバンド、光通信と呼ばれるものは特殊なグラスファイバーの中を光に情報を乗せて使っている所謂「有線」だが、IWONは光そのもので情報を伝送する「無線」と理解した。
この話をお聞きした時、すぐにインターネットでIWONを調べましたが、検索出来なかった。今日(3月24日)検索したらありました。是非ご一読下さい。その上で私が申し上げたいのは、このような革命的な構想と、世界最先端のシステムはNTT一社で実現出来るのだろうか。NTTを中核として関係機関が取り組み、国も全面的にバックアップするオールジャパン体制が必要なのではということです。国と民間の垣根を超えた発想が必要だと思います。
最先端の構想と技術は民間にあるので、総務省を中心に関係省庁は民間と大いに情報交換して、正しく判断をして政策に反映して欲しい。

中国の国家独占社会主義とも言うべきやり方にどう対処するのか。それが日本の課題です

鄧小平の時代から中国は方針を転換し、社会主義的市場経済をとり入れると広言し実践してきた。

国を挙げて資源と人材を戦略的に投入すると共に中国国内で経済活動する外国企業に対して特許の公開を求めるなど独特な国内規制をかけてきた。14億人の市場で商売をするなら中国式ルールに従えということである。

それ以外にも海外に留学生や研究員を送りだし、定期的に最新技術の報告を受けていると言われている。現に中国のファーウェイ等の通信事業者は、中国政府から要求があれば必要な情報を提供しなければならないとされている。米国がバックドアと指摘する現象だ。

トランプ政権の高官が2年ほど前に自民党の政務調査会でスピーチした時、中国は米国をはじめ各国から知財を盗んでいると明言した。

中国は共産党が最高権力として政治・経済・軍事・文化の面で統治し、国内ルールを海外にも適用しようとする。

ITや生命科学の分野でしのぎを削る相手が国総がかりで取り組んで来ている時、我々はどう向き合うのか?

日本政府と企業と大学や研究機関が密接に連携をとり、国費による研究費なども思い切って充実をし、世界最先端の水準を維持することが大事だ。

政治家も高い志と広く遠くを見る力を併せ持ち、足元もしっかり固めて各分野と情報交換し、民主主義の下の自由な市場経済を充実発展していく必要がある。

中国共産党のいう「社会主義的市場経済」、我々はこれを「中国国家独占社会主義経済」と呼ぼう。

我が国は自由で民主的な法の支配による市場経済を発展させ、人々の幸せの基礎をなすべきだ。

東北新社が社員である総理の息子さんを同席させ、許認可権を持つ総務省の幹部を接待する。行政の中立性を疑問視されるのは当然だ。そのことと、通信大手のトップと総務大臣が意見交換するのは別な意味合いではないか

私の3月19日のブログを読んでくれた方から「土屋さんは東北新社のやり方を是とするのですか?」と聞かれた。

「民間の会社が、あの手この手で営業をかけるのは当然ですが、具体的許認可権を持つ役所の高官を度々接待する。そこに社員の身分で政界有力者の関係者が同席するとなれば、営業とはいえ、やり過ぎだと批判されるのは当然です」

「国家公務員倫理法に触れれば、幹部職員が何らかの処分を受けてるでしょう」

「しかし、そのことと政治任用された省の最高責任者の大臣が所管事項について、国家の行く末を大局観を持って考える。そのための有力な意見交換の場として、大手キャリアトップと懇談する。ありうることではないですか」

「今回のNTTトップの総務大臣との懇談と個別案件の東北新社の件は、別次元の話ではないでしょうか?」

「20兆円の売上げのNTTの責任者と通信行政の国の責任者である総務大臣が意見交換も出来ないとすれば、その方が問題です」

「もし接待を受けたことが問題なら、1回3万円とか5万円とか一律に基準を定め、大臣が支払えばよい」

「NTTだけでなく、ソフトバンクやauや時には小さくても凄い発想と技術を持っているベンチャー等と積極的に意見交換した方がよい」

とその方に申し上げ「大局の方向を決める大臣が政治家としての誇りを失うはずがない。枝葉のことで評判を気にして、躊躇してはならないと思います」と答えた。

小金井市議選挙、明日3月21日が投票日。24名定数に36名が立候補する激戦だ。決められない市政を変えて前へ進む事が出来るか?

自民党6名、良識保守1名、合計7名の同志が立候補している。選挙告示前から、候補予定者の皆さんの相談に乗って来た。
市政が停滞しているなら、その原因を分析して有権者である市民に呈示して共に考えるという方向で政治活動用ビラを作成したらどうかとアドバイスしてきました。市民は市政の実態をほとんど知らないのだから、市議会議員は市政の実態とそれに対する評価と方向性を分析し、市民に報告するのが仕事です。
今回の選挙は普段の議員活動が市民から採点される場です。新人にとって主張とキャラクターが選挙区にどこまで浸透してきたかが当落を決めます。

自民 遠藤百合子(5期)
自民 湯澤綾子(2期)
自民 吹春やすたか(2期)
自民 清水学(1期)
自民 鈴木正和(新人)
自民 志垣竜一(新人)
無所属 五十嵐京子(5期)

7名全員が当選出来ることを祈っています。

総務大臣が通信キャリアの最大手NTT幹部と意見交換したら、不祥事のようにバッシング。革命的技術が日進月歩のIT業界で最新の情報を得るにはどうすべきなのか

通信キャリア最大手の責任者が、通信行政の所管の総務大臣と会食をして、具体の認可について云々するはずがない。世界を相手にした5~10年先を見通した日本としての戦略的な方向性の話だろう。それでなければ、お互いに話が面白くないし酒も不味い。私の拙い経験からも、そう考える。
日本には苦い経験がある。1970年代の後半、NECの小林会長(当時)はコンピュータと通信が融合する時代が近い将来やってくる。コンピュータアンドコミュニケーション、C&C構想を打ち出した。卓見だ。当時の電電公社はINS(インフォメーションネットワークサービス)の実験を武蔵野・三鷹地区で始めた。1983年に私は武蔵野市長に就任したので、興味深く市役所企画課の職員が端末をおいてオペレーションするのを見守っていた。当時は市役所にホストコンピュータを入れるのを、労働組合が反対した時代だった。
この構想の着眼点は素晴らしかったが、同軸ケーブルの時代だったので情報の通信容量が少なく、ひどくまだるっこしかったのを記憶している。結局、この構想は実らなかった。原因がどこにあるのか、専門家でないので分からなかったが、技術があってデュアルユースが不足していた等と言われている。

それから7~8年経った1990年代初頭、アメリカのゴア副大統領は米国を光ケーブルで繋ぐ情報ハイウェイ構想を打ち出し、米国政府として大胆な規制緩和と投資計画を打ち出した。まさにインターネット時代の幕開けだ。日本は発想も技術もあったが、残念ながら世界をリード出来なかった。私の中学校の同級生がNTTで光ファイバーの技術を発明し、恩賜発明賞を受賞したのもこの頃だ。
それから20数年、今は宇宙に多数の小型衛星を打ち上げ、地上のきめ細かい情報のやり取りをして、様々なサービスを提供する時代だ。米国のスペースX社は18000基の低軌道超小型衛星を所有しているという。
日進月歩の技術革新といったら、ある人からそれは違うと指摘された。今の技術の進歩の早さは秒進分歩だという。総務大臣は電波行政の所管大臣として10~20年先を展望しながら、秒進分歩の世界を正しく把握し官邸とつなぎ方向を出す立場だ。総務省の大臣室だけでなく、時には胸襟を開いて業界のトップランナーと腹蔵なく未来を語ることが必要だ。
野党の質問は料理がいくらだとか、そういうレベルではなく「大臣、通信トップと歓談するのは結構、国民の誤解を受けないように注意しながら、実りあるものを得て下さい。ところで国家のために、どんな事が話題になりましたか?」ぐらいの質問をして欲しい。

福島フィフティと吉田昌郎、東電福島第一原発所長

東日本大震災が引き金となって、新たに発生した大事故が東電福島第一原発のメルトダウンという史上最悪の原発事故でした。

津波によって電源を失い冷却水が停止し、暴走を始めた原子炉を制御しようと命をかけて任務を遂行した吉田昌郎所長率いる福島フィフティの活動には只々深い感謝を捧げるばかりです。

すでに各種報道がなされ印刷物も数多いのですが、時系列を追って迫真に迫るのは文庫本で『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』門田隆将著があります。数々の重い場面が続きますが、特に冷却水に海水を使うかどうかの場面が印象的です。

真水を使い切った後は冷却水として使えるのは津波が運んできた海水しかない。海水を注入し冷却を続けていると、官邸の意向を受けた東電本社から海水注入をストップしろとの指示がくる。海水の塩素に反応して核燃料が再臨界する可能性があるという素人総理の浅知恵だ。しかし、海水を注入し続けなければ冷却できない。そこで、吉田所長は事前に所員に命令する。「俺はこれから中止命令を出すが、それに従わずに海水注入を続けるように」と。そして、本社とのテレビ会議では「海水注入、停止」と命令を出す。吉田所長のこの決断によって海水注入は続けられ、原子炉の空焚きは避けられたのだった。

吉田所長は原発の暴走が始まると、600人いた所員を運転要員を除き20㎞離れた福島第二原発に避難させた。しかし冷却を続ける運転要員が必要だ。その時「誰が俺と一緒に死んでくれるかな」と考えたという。原発に残る運転要員のことを所員に告げると、所長が指名するまでもなく、続々と手が挙がったという。

事故翌年の8月に福島市内で民間団体が主催する原発事故を振り返る集会があり、私は参加した。その会合で吉田昌郎所長のビデオインタビューが紹介された。吉田昌郎所長は、何も言わないうちに運転要員に次々と名乗りをあげる所員をみて「末世の時に地から湧き出る菩薩がいる。所員の姿が法華経で言う地湧菩薩に見えた」と感慨を述べています。

チェルノブイリ原発事故の処理はソ連の軍人が従事し、30数名の犠牲者が出ました。西洋的考え方では、このような甚大で深刻な事故は契約外だと言って辞める労働者がいても不思議ではない。しかし、福島原発事故では所員が次々と志願して吉田所長は選別に困るほどだったと語っています。

吉田所長以下の人々の行為を、世界の人々は驚嘆と尊敬を込めて「福島フィフティ」と呼称しました。日本を破滅から救った人々を私は終生忘れない。自分が危機の場面に遭遇したら、どのような態度をとっただろうかと自省しつつ。

 

台湾の人々が一番早く救援に駆けつけてくれた。台湾の人々が寄せてくれた義援金は250億円ー 日本の人口に置き換えれば、1500億円の巨費になる

困難に陥った時、真の友人は誰かがよくわかるという。一番最初に駆けつけてくれた国は台湾の救援隊です。しかし残念なことに中国の救援隊が来るまで、留め置かれた。

民主党政権下のことだが、間違っていたら菅直人さん訂正してください。

台湾の人たちの寄付は250億円という巨額に上がった。台湾の人口は2300万人だから、日本の人口規模に置き換えると6倍の1500億円になる。

台湾の人たちが寄せてくれた友情を、私たちは忘れない。

釜石の奇跡、 小・中学校の児童・生徒が99%助かった。学校の先生、消防団、中学生たちの力。津波が来ると叫んで、行動を起こした人々すべての力が結集して奇跡が起きました

大地が揺れ動くなか、釜石市鵜住居地区の中学生を中心に高台に避難した。主役になった中学生は奇跡と呼ばれることに違和感があったという。普段の避難訓練に従ったのだからという。住民の誰かが、もっと高い所へと呼びかけた。それがきっかけという話も。防波堤の水門を閉めに行った消防団員もいたという。すべての人の力が生きた。

当の中学生たちは当惑したようですが、全国民に希望を与えてくれた話です。一国民として「ありがとう」と申し上げたい。

釜石市鵜住居地区の東中学校跡地はラグビー場が建っています。2019年のW杯が台風で中止になったのは残念ですが…これからはラグビー見学に行きましょう。

津波てんでんこ というが、消防団の人々には街の人たちを誘導していて、てんでんことはとても言えない。260名が犠牲になった

東日本大震災で公務に従事する人たちが、多勢犠牲となりました。市区町村の職員をはじめ警察・消防・自衛隊、避難を呼びかけ続けて流された職員もいます。

殉職した一番多い職種は、非常勤の地方公務員の消防団員です。住民を避難させるために誘導をしているうちに住民と共に津波に飲み込まれた消防団員が260名にあがります。

津波が来たら、てんでんバラバラに逃げよという教えか「津波てんでんこ」と言いますが、消防団員にとっては住民の方々を置いて逃げるわけには行かなかった。犠牲になられた住民の方々と消防団の方々に心からご冥福をお祈りします。

3.11東日本大震災から10年。語るべきことが無数にある。深く心に残るのは途方もない悲劇に遭遇し、生き延びた東北の人々の崇高な精神です

3.11東日本大震災の政府追悼式をテレビで見ながら、当時の記録や写真集をあわせて見て、深い思いに駆られます。その中で強く印象に残るのは、被災された方々の姿です。

支援物資が届くと、きちっと列を作り、子どもが後から来ると前に入れてあげる。悲しみに耐え、深く内省し整然と振る舞う東北の人々の姿が目に焼き付いています。

米軍の40日にわたる“トモダチ作戦”に従事した軍人が帰国して、米国連邦議会に報告をしました。

「私は世界中に救援活動に行ったが、我先に支援物資を受け取る姿が普通だ。避難民は極限の状態におかれているのだから止むを得ないと思っていたが、列を作って整然と並ぶ人たちを初めて見た」

「ヘリに乗って帰ろうとした時、砂浜で手を振る人々がいる。まだ救援を待つ人がいるのかと思ってよく見たら、流木でARIGATOと書いてあった。勇気をもらった」と。

被災地には多くの国々から大勢の人たちが救助・救援に来ましたが、それらの方々に対する最大の御礼か、被災されてもなお、胸衿を失わない方々の人間力でした。

武蔵野市くらし地域応援券 プレミアム率100% 市民一人当たり5000円分を郵送で全員に配る ー担当職員の地域振興の執念が異例の形で実現

2月中旬、武蔵野市民全員に5000円分の買い物応援券(割引券)が郵送で配布された。この買い物券は何とプレミアム率100%で金券に近い異例の形だ。

昨年5月の新型コロナ感染症による第1回緊急事態宣言が発出された時は日本中がパニックになった。コロナに感染する恐怖と経済活動が停止して、先行きどうなるのかという不安に駆られた。

とりわけ武蔵野市の表玄関の吉祥寺は、東西300m南北300mの高度商業地域に飲食店が500軒ある。軒並み飲食店が潰れ、シャッター街になるのでは?という危機感があふれた。

そこで国の補助金等を活用して、市は地元中小企業への補助金を創設して法人30万円、個人事業主15万円で合計10億円の予算を組んだのである。ところが、にわか仕立ての補助金だったので、PR不足もあり、半分の5億円が残ってしまった。武蔵野市市議会の議決を得て中小企業振興のために組んだ予算の半分が残ったのでは… 

そのことが問題になる一方、夏を過ぎてもコロナ禍は収束しない。そこで秋頃より残った5億円の予算を活用して地元経済活性化の施策は打てないか、担当部局を中心に議論が重ねられた。

市内のどこの事業者でも使える割引券(プレミアム)が企画された。しかし、問題もあった。

  1. 割引券を発行すると、それを目標に市民が殺到する例があちこちで見られた。列を作り、長時間待たせて、市民であることを確認したりで混乱する密を引き起こす。
  2. 割引券が買えなくなったりして不公平(郵送で全市民に配布)。
  3. 武蔵野市には大型店やチェーン店が多いので、中小商業者のためにならない(A券・B券の発行)。
  4. 医療機関の窓口で支払う一部負担金に当てることは医者にかかることを市が奨励していることになり、社会保障の一環としておかしくないか(国の手引書に例示があるので、使用できることにする)。
  5. 割引券を受け取った市民が転売したり、他人に贈与したりしたら?(期間と事業者が市内に限定されているので、転売の恐れは少ない。また例外的に他人に贈与したりしても捕捉は難しいが、お買物券が使用されれば市内の事業者の振興に役立つ)。
  6. 登録する事業者が少ないと特定者に偏らないか?(商工会議所・商連などに協力を依頼し、スタート時1000以上をめざす)。

等々の議論を重ねて、前例のない全市民に郵送で割引券を配布するという事業が実現した。しかも500円券で1000円の買い物が出来るプレミアム率100%だ。ちなみに、現在東京都が計画している割引券はプレミアム率が30%である。予算は5億円の去年の残予算に2億円プラスして約7億円。市内に住民登録のある人は外国人でも対象になる。

ある市民から「今年の秋に市長選挙があるので、金券をばらまいたのか」との問い合わせがあった。私は次のように答えた。「私が知るところ、現場の担当職員の産業振興の執念が組織を動かし、副市長レベルで方向が決まったと理解している。最近、責任感と執念をもって仕事をやる職員が少ないがヒットですね」

 

ノーベル賞の大村智先生が発見、開発されたイベルメクチンが新型コロナ感染症の特効薬になるのでは、と今週号の週刊新潮が書いている。東京都の尾崎医師会長も推奨している。厚労省は海外の事例等をきちっと調査して官邸にあげるべきだ

週刊誌は政権に手痛い記事を書くことによって売れている。政治家は敬遠しがちだが、コロナ禍の解決のヒントがあるかも知れない海外の事例などをきちんと調査して官邸にあげて、総合的に判断したほうが良いのでは。

そんなこと既に検討済みだよと言うかも知れないが、素人的に考えてイベルメクチンが河川盲目症の特効薬として40年以上も目立った副作用もなく数億人に服用されている事実を重く見るべきではないだろうか。

仮に効果がなくても副作用が微小なら、すでに承認されているのだから問題ないはずだ。効果があれば大ヒットになる。

新型コロナウイルスに効果ありとの治験は、厳密に管理された条件下で240例必要だとのこと。北里大学では、まだ数十例しかないようだ。軽症者を対象に治験を行うが、重症者が多くなると中々実施できない。

また一例約60万円の費用がかかるとのこと。2月17日に北里大学研究所を訪問した時に、治験に必要な人手と資金が不足していると伺ったがそういうことだったのか。

消息通によると、イベルメクチンは平凡かつ安価なので大手の創薬会社はやりたがらない。新薬を開発して特許を取り、高く販売するほうが利益を生むとの思惑もあるという。

経済の理屈では、その通りだが国民のために果たしてそれだけで済むのだろうか。立ち上がれ日本!

(2月17日ブログ参照)

松下武蔵野市長の公私混同、3月1日号市報の一面コラムで原発批判の感想文を延々

松下玲子市長は行政権限を与えられた市長と、政治家の政務を混同することで、市議会で度々厳しい批判を受けてきた。
3月1日号の市報の一面のコラムは10年前の東日本大震災と原発事故について書いている。
コラムの総てが原発事故と感想文、そして再生エネの導入が抽象的に触れられているのに過ぎない。幼稚な政治レポートだ。

都から供給を受けた水道水に放射能が検出されたとの記述がある。しかし公人の市長として発言するなら、当時具体的にどのような影響があったのか、それに対して市はどのように対応したのかを述べる必要がある。私も当時、武蔵野市の水道部に問い合わせをしたが、都水全体が汚染されたわけでなく、都が念のため取水して検査をしたら放射能が検出されたが極微量、利根川の表流水の影響との答えだった。
そもそも武蔵野市の水道水の源水は80%が300m地下の深井戸である。利根川や荒川の表流水を使っているのは23区が多いのだが、その後の具体的影響は聞かない。飲料水という生命の源をきちんとした調査もせずに不安を煽る。松下さん、貴方は現在武蔵野市の水道事業管理者なのですよ。無責任過ぎませんか。

原発の代替に再生エネの活用を述べているが、武蔵野市長としてどのような取り組みをしたのか具体的に述べなければ!  そもそも武蔵野市長は経産大臣でもエネルギー庁長官でもない。エネルギー政策の権限を与えられていないのだ。
このコラムを読んだ時、相当ひどい市長としての文章だなあと思っていましたが、今日タウン誌の記事を読んで合点がいきました。小さな記事で3月6日に武蔵野公会堂で反原発の集会があり、松下市長や菅直人氏が出席するとある。なあーんだ、この集会につなげる宣伝だったのかと納得した。松下市長、市政と直接関係ない貴方の主張なら、市報を使わずに個人の費用でやって下さい。
市議会議員が政務調査費を使って原発の是非のみを書いたら、公費の濫用で市民から返還請求が出されるでしょう。

JRがコロナ禍でも時刻通り動いてくれているので、すごく安心です。ー 街で出会った女性

武蔵野の街を歩くと、大勢の知り合いに出会う。その都度、簡単な挨拶を交わしたり、時には立ち話。

二日前に会った二人連れの女性たちと、マスク越しに立ち話。新型コロナ感染症の話題が中心。自粛疲れと先が見えないことが、多くの人が抱えている悩みだ。

印象に残ったのは、JR東日本の鉄道の話。

パートで吉祥寺まで出掛ける女性「コロナ禍でも、電車が時刻通り動いているのを見ると安心する」という。

もう一人の女性は「主婦でもそうよ。外に出ないようにしているけど、電車やバスが動いているので世の中がちゃんと動いているんだと支えになります」「外国みたくロックダウンで電車も停まったら、心が崩れます」「乗る人が減って大変でしょうね。でも頑張って欲しい」

鉄道は単なる運送手段を超えて、人々の心の支えなのだ。

2年前に岩手県の三陸鉄道が東日本大震災以来8年ぶりに全線開通した時に、ご案内を頂いて初電に乗りました。釜石から宮古までの間、各駅をはじめ沿線に歓迎の横断幕と大漁旗を振って声援していた姿を思い出しました。

女性たちの「JRには頑張って欲しい。コロナ禍が去ったら、旅に出るから…」という声を深澤社長にお伝えしたい。

日本でもワクチン接種が始まったが、3月いっぱいかかっても人口の1%弱の100万人に行くだろうか。国内でワクチンを製造していないのだからやむを得ないが、他の方法も検討が必要か?

ファイザー社のワクチンが飛行機で到着する映像が流れ、医療関係者の接種状況が報道されるが、ニュースになるだけ日常化していない証拠でもある。3月いっぱい接種しても人口の1%弱の100万人に到達するかどうか。

日本で独自開発しているDNAワクチンは、まだ治験中だ。

外国ではイスラエルが人口の100%近い接種が進んでいる。米国でも1000万人単位で接種が進む。

日本は本格的な春を迎え、気温と湿度が上がると新規感染者は自己管理の徹底もあり減るのでは?と希望的に観測するが、ワクチンだけに頼って良いかというテーマが政治日程に上がって来るだろう。

2月26日の自民党医療系議員団会議で予防薬としてイベルメクチンの推進がテーマとなった。

(2月17日ブログ参照)

水平線に現れた小さな黒雲。ロシアで鳥インフルエンザが人に伝染したとの報道。

昨日2月22日開催された自民党新型コロナウィルス感染症本部会議、飛び石連休の中にも関わらず90人近い衆参議員が参集し、密を避けながら1時間半にわたって質疑が行われた。

2月14日特別承認された米国ファイザー社のワクチン、正式名コミナティ筋注を中心に接種方法、副反応、供給体制、自治体の対応状況、費用負担など様々な角度から論議された。ようやっとここまで来たかという印象。新型コロナウィルス接種の第83番目の国となった。尚、米国のモデルナ社、アストラゼネカ社のワクチンはまだ承認されていない。

会議終了後、厚労省医務官僚には直接「本日報道された鳥インフルエンザが人に伝染したとの記事、国の危機に対応するとともに遠くの黒雲も今から備えておく必要がありますね」と申し上げた。「私達も注目しています。農水省とも連携しながら詳細な報告を集めるようにと指示しています」とのこと。鳥インフルエンザは手強い。遠くを見る人が必要だ。

日本は格差と差別が比較的少なく、秩序が保たれ、安全で清潔で医療・衛生状況が良く、おもてなしの心を持つ国民性。オリパラを開く世界で最も相応しい国ではないでしょうか。2年前のラグビーW杯の大成功を見ればわかります。

オリンピック・パラリンピックの大スポンサーである米国のNBC等が、森前会長の発言をきっかけに日本のジェンダー等を取り上げて男女格差などの問題点を指摘した。しかし、オリパラを開く国として日本ほど相応しい国はないと自負しています。世界を見ると厳しい格差・差別だらけだ。

米国は長い間、ネイティブアメリカン・黒人・アジア系米国人・ヒスパニック系などに対する人種差別が根強い。それを克服するために多くのエネルギーと犠牲を払ってきました。

イスラム原理主義の国では、宗教的戒律が厳しく立ちはだかっています。

インドは古い文明と5000年の歴史の上に成り立つカーストが今も存在しています。

中国は少数民族の同化政策を強力に推し進めているし、一人っ子政策の男女比率のひずみも指摘されています。

アフリカ諸国は貧困と無秩序による人権侵害に悩まされている大勢の人々がいます。

国際NGOのキャッチコピー「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない。」の幼き少女の顔が思い浮かんで、忘れられません。

世界200か国近い国や地域には、各々長い歴史と伝統・宗教が根づいていて人権・平等・自由・法の支配・貧困からの脱出など、そう簡単に達成出来ないことは明白ですが、日本はその中にあって相当高い地位を占めているのではないでしょうか?

その象徴が2019年秋のラグビーW杯の成功です。世界中の人々がW杯史上、最高の大会だったといいます。私もフランス対アルゼンチンの試合に一観客として参加しましたが、フランス・アルゼンチンの各々の国のお客さんと多国籍の人々の熱狂とマナー、そして圧倒的に多い日本人の観客たちの温かいエールに感銘を受けました。これが日本のソフトパワーだと実感しました。

コロナを超えて、東京オリンピック・パラリンピックが開催されることを期待しています。頑張れ、日本と世界のアスリート。

橋本聖子さんは若い時から世界のスポーツ界の中で、真剣勝負で戦い続けてきた。人間力の練度・密度が違う。新ポストでの活躍に大拍手と共に、健康をお祈りします。

私は15年前までは一ファンでしたが、衆議院議員として永田町に行ってからは、自民党の会合などで度々ご一緒しました。数年前には、自民党武蔵野総支部大会にゲストスピーカーとしてご来会いただきました。

お話を聞いたり人柄に接するたびに、スケートを通じて自力で人生を切り拓いてきた“本物”がここにいるとの思いを強くしてきました。

新型コロナ感染症が世界中に蔓延して、現在は極めて厳しい状況下だと思います。東京オリンピック・パラリンピックの準備は武藤敏郎事務総長のもと、着々と進められて来ましたので実務的な心配はほとんどないと思われます。“決断”する時が一番難しい。橋本聖子会長なら、ぜひ協力したいという各界の関係者が大勢いることでしょう。

別な角度から見ると、森前会長からの国民への最大のプレゼントになりました。