オリンピック・パラリンピックの大スポンサーである米国のNBC等が、森前会長の発言をきっかけに日本のジェンダー等を取り上げて男女格差などの問題点を指摘した。しかし、オリパラを開く国として日本ほど相応しい国はないと自負しています。世界を見ると厳しい格差・差別だらけだ。
米国は長い間、ネイティブアメリカン・黒人・アジア系米国人・ヒスパニック系などに対する人種差別が根強い。それを克服するために多くのエネルギーと犠牲を払ってきました。
イスラム原理主義の国では、宗教的戒律が厳しく立ちはだかっています。
インドは古い文明と5000年の歴史の上に成り立つカーストが今も存在しています。
中国は少数民族の同化政策を強力に推し進めているし、一人っ子政策の男女比率のひずみも指摘されています。
アフリカ諸国は貧困と無秩序による人権侵害に悩まされている大勢の人々がいます。
国際NGOのキャッチコピー「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない。」の幼き少女の顔が思い浮かんで、忘れられません。
世界200か国近い国や地域には、各々長い歴史と伝統・宗教が根づいていて人権・平等・自由・法の支配・貧困からの脱出など、そう簡単に達成出来ないことは明白ですが、日本はその中にあって相当高い地位を占めているのではないでしょうか?
その象徴が2019年秋のラグビーW杯の成功です。世界中の人々がW杯史上、最高の大会だったといいます。私もフランス対アルゼンチンの試合に一観客として参加しましたが、フランス・アルゼンチンの各々の国のお客さんと多国籍の人々の熱狂とマナー、そして圧倒的に多い日本人の観客たちの温かいエールに感銘を受けました。これが日本のソフトパワーだと実感しました。
コロナを超えて、東京オリンピック・パラリンピックが開催されることを期待しています。頑張れ、日本と世界のアスリート。