70歳まで働けるように制度をつくることは人手不足への対応や経済成長が主目的ではないー働くことによって健康で長生きという生き方論だ

70歳まで働けるように制度をつくることは人手不足への対応や経済成長が主目的ではないー働くことによって健康で長生きという生き方論だ

世界一の長寿国となった日本はどういう国を目指すのかと言えば、高齢者が健康でいきいきと暮らす国を目指すという事になるのは当然だ。

健康を支えるのが「適度な緊張感を持ち体を動かし人々共に共同体をつくることが三要素だ。企業や商店や地域で働くことはまさにの三条件にぴったりだ。そのうえ収入を得ることが出来る。さらに健康を得ることによって医療・介護等社会的費用を抑制することも出来る。

3年前に私は総務省の副大臣をやっていたが、官邸で開催された社会保障構造改革会議(清家篤慶応義塾々長が議長)の席上で「社会保障の視野を広げ高齢者雇用の拡大を大きな目標にすべきだ」と武蔵野市の例を挙げて主張した。事務方が用意した紙を読まずに発言したので出席者はびっくりしていたが、清家議長以下全員が注目して聴いてくれたのを思い出す。

安倍政権が70歳まで働ける環境を整えることは当然の政策目標だ。AI(人口知能)の発達など労働環境の変化を見据えながら、医療・年金・介護と共に就労も大きな柱とすべきである。