福島原発の汚染除去は着実に進んでいる。処理水の海洋放出のためのトンネル工事、3月末に完成予定とのこと

福島原発の汚染除去は着実に進んでいる。処理水の海洋放出のためのトンネル工事、3月末に完成予定とのこと

1/13(金)に日帰りで福島原発を視察した。昨年7月についで二度目の視察だが、汚染除去は着実に進んでいる。防護服なしで1~4号機の目前まで近づくことが出来る。

発電所内に保管されたタンク1000基に溜まった処理水をALPS(多核種除去設備)で放射性物質を取り除き、さらに国際基準の40倍に希釈して海岸より1km沖で放出する海底トンネル工事が始まっていて、3月中には完了予定だという。ALPS(多核種除去設備)によって処理水に含まれる放射性物質はトリチウムを除いて、規制基準値以下に除去できる。

トリチウム(三重水素)は微弱なベータ線を発する放射線物質だが、水と同じ構造で原子を構成する中性子の数が普通の水素より2つ多い原子で自然界でも生成され、河川や雨水、水道水の中でも水として存在しているので、水から分離する技術は現在はないとのこと。なお、トリチウムが放出するベータ線はエネルギーが非常に弱く、紙一枚で遮断できるという。

視察に向かう列車の中で、午前中の閣議で「処理水の放出を春から夏にかけて実施する」との閣議決定があったとの報道を聞いた。

これからだ。