武蔵野市政に決定的に欠けているものは真の市民参加。行政内部で決めてから市議会に報告したり、学識経験者の会などに諮る

武蔵野市政に決定的に欠けているものは真の市民参加。行政内部で決めてから市議会に報告したり、学識経験者の会などに諮る

松下市長が施政方針で繰り返し述べているのが、武蔵野市自治基本条例に基づく市民参加の徹底だ。実態はどうか。

「住民投票条例」 昨年骨子案について、緊急事態宣言下で市民説明会を強行。参加者3名で内2名が市議会議員。実質参加者たった1名。これで十分といえるのか。住民投票条例全文が発表されたのが、11月の定例市議会が始まる2週間前。市民はびっくり仰天。賛成11名、反対14名で否決。市長自身も市民参加が不足していたと述べている。

「吉祥寺駐輪場売却」 吉祥寺駅北口1分で商業地で容積率600%の市有地を競争入札もせず、隣地の所有者に売却。異例中の異例の取引を市役所内部で検討を始めたのは令和2年10月。令和3年4月には市長以下の首脳部で方針を決定したのに、市議会に初めて報告をしたのは5月。市民説明会は10月27日で翌日28日に売却。この間、市報には土地売却の記述は全くなし。市民不参加で秘密裏に進めた市有地売却。

「保健センターの新・増築」 市の保健センターは4500㎡。築34年で老朽化したと称して、北側にさらに4500㎡新築するという。この行政報告が市民代表の市議会文教委員会・厚生委員会に報告されたのは、なんと今月2月2日と3日。報告書には事業費も記載されていない。さらに、2月21日から始まる市議会で既に予算化されているという。驚くべき市議会無視。十分な市民参加したといえるのか。こんな程度で4500㎡の新築の建物をつくるという。

松下市長、貴方の強調する武蔵野市自治基本条例には情報を公開し、政策形成段階から市民参加を行うと書いてありますよ。条例に則って、きちんと市民参加をやって下さい。言っていることと、やってることが違いすぎる。