武蔵野市が在留外国人に国民健康保険制度加入を決めたのは1972年です。日々の暮らしの中で、多国籍市民を支えることが多様性の保障です。10年に1回あるかないかの住民投票の資格を付与するよりも遥かに大事だ

武蔵野市が在留外国人に国民健康保険制度加入を決めたのは1972年です。日々の暮らしの中で、多国籍市民を支えることが多様性の保障です。10年に1回あるかないかの住民投票の資格を付与するよりも遥かに大事だ

松下市長は、住民投票条例に在留3か月の外国籍市民にも投票権を与えるのは多様性を保障することだという。

私たちは外国人投票権は広義の参政権であり、多様な市民の意見を聞いて慎重に取り組むべきだとの主張です。10年に1回あるかないかの住民投票権よりも、日々の暮らしの中で外国人の多様な要望を受けとめることがもっと大事だと考えます。

武蔵野市が国民健康保険条例を改正して、在留外国人(旅行者等を除く)に加入を認めたのは50年前の昭和47(1972)年4月のことです。“全世界国籍を問わず”の加入は、全国市区町村で最も早い適用で、それまで医療費を自費で支払っていた外国籍市民にとって福音だったと思います。

外国人市民で、武蔵野市立小・中学校で学んでいる児童・生徒は現在73人で日本語のサポーターもついています。医療と教育は、人々が生活する上で欠かすことのできない基本的人権の最たるものです。

さらに外国籍市民を中心に様々な生活ニーズをとらえ、日本人市民と交流するために武蔵野市国際交流協会を設立したのは平成元(1989)年です。

武蔵野市は、市政も市民も長年に渡って多様性を保障してきたのです。