東北新社が社員である総理の息子さんを同席させ、許認可権を持つ総務省の幹部を接待する。行政の中立性を疑問視されるのは当然だ。そのことと、通信大手のトップと総務大臣が意見交換するのは別な意味合いではないか

東北新社が社員である総理の息子さんを同席させ、許認可権を持つ総務省の幹部を接待する。行政の中立性を疑問視されるのは当然だ。そのことと、通信大手のトップと総務大臣が意見交換するのは別な意味合いではないか

私の3月19日のブログを読んでくれた方から「土屋さんは東北新社のやり方を是とするのですか?」と聞かれた。

「民間の会社が、あの手この手で営業をかけるのは当然ですが、具体的許認可権を持つ役所の高官を度々接待する。そこに社員の身分で政界有力者の関係者が同席するとなれば、営業とはいえ、やり過ぎだと批判されるのは当然です」

「国家公務員倫理法に触れれば、幹部職員が何らかの処分を受けてるでしょう」

「しかし、そのことと政治任用された省の最高責任者の大臣が所管事項について、国家の行く末を大局観を持って考える。そのための有力な意見交換の場として、大手キャリアトップと懇談する。ありうることではないですか」

「今回のNTTトップの総務大臣との懇談と個別案件の東北新社の件は、別次元の話ではないでしょうか?」

「20兆円の売上げのNTTの責任者と通信行政の国の責任者である総務大臣が意見交換も出来ないとすれば、その方が問題です」

「もし接待を受けたことが問題なら、1回3万円とか5万円とか一律に基準を定め、大臣が支払えばよい」

「NTTだけでなく、ソフトバンクやauや時には小さくても凄い発想と技術を持っているベンチャー等と積極的に意見交換した方がよい」

とその方に申し上げ「大局の方向を決める大臣が政治家としての誇りを失うはずがない。枝葉のことで評判を気にして、躊躇してはならないと思います」と答えた。