岸田総理は強運の人だ。コロナは落ち着き、助人が現れる

岸田総理は強運の人だ。コロナは落ち着き、助人が現れる

岸田内閣の支持率は59%(朝日)、61%(共同)と高い。コロナが落ち着き、ウクライナ戦争が起こって3カ月、国民は物事を真剣に考え始めた。ふわふわ実態のないスローガンを主張する政党で良いのかという思いだ。

昨年10月の衆議院選挙でもコロナが落ち着き、共産党という助人が現れて、枝野立憲党首と閣外協力でと選挙協力した。国民にしてみれば“天皇は認めない”“自衛隊は憲法違反”の共産党と「閣外協力」。これは堪らぬと票が自民党を中心とする保守に流れた。

昨年7月の都議選ではコロナが猛威を振るい、東京オリンピック・パラリンピックを中止しろという主張が国民の50%だった。さらに菅(すが)前総理がワクチン接種を前倒しして1日100万回をめざしたのは良かったのだが、投票日5日前に河野太郎大臣が「ワクチンが足らない。5月頃から分かっていた」と陳謝。菅内閣支持率32%、東京では28%で失速した。都議選では自民党は辛くも第一党になったが、当初の50議席には遥かに遠い33議席。横浜市長選挙の敗北と合わせて、菅総理では総選挙が戦えないという思いが、自民党内で瞬く間に拡大して、岸田総理の誕生につながった。

一方で岸田内閣は、2月24日のロシアのウクライナ侵攻以前はオミクロン株が猛威を振るい、行先に不透明感があったが、今は様変わりだ。さらに、円安で輸出型産業は空前の利益。岸田総理は強運の人だ。