中村喜四郎、小沢一郎、辻元清美、小選挙区で落選が今回の衆議院選挙の立民・共産共闘の結果を象徴している

中村喜四郎、小沢一郎、辻元清美、小選挙区で落選が今回の衆議院選挙の立民・共産共闘の結果を象徴している

中村喜四郎さん(茨城7区)は、不敗の男と言われた。自民党時代に若くして建設大臣を経験、その後汚職事件の被告となり離党。その後無所属で連戦連勝。自民党候補は歯が立たなく「不敗の男」と言われた。今回、小選挙区で勝った永岡桂子さんは平成17年初当選で私と同期生、温厚な人柄の方だ。ご主人が立候補予定だったが急逝し、俄かに立候補した生活感溢れた教養人だ。しかし相手の中村喜四郎さんには根強い保守のファンがいて、過去5回の選挙で歯が立たなく比例復活が続いた。今回、長年の努力が実って小選挙区で勝ち上がった。
中村喜四郎さんは前回は77000票で次点の永岡さん62000票、その差が15000票だった。別に共産党が候補者を立てない今回は、中村喜四郎さんの楽勝のはずだったが、逆に7万票で前回より7000票も減少した。共産党の票はどこに行ったのか。
永岡さんは前回より1万2000票増やし、74000票で勝った。中村喜四郎さんを支えていた保守票が共産党を嫌って永岡さんに移ったことは明確だ。

小沢一郎さんも同様だ。前回無所属で13万票対96000票と藤原崇さんを圧倒していたが、今回は10万9000票と2万票も減らして、藤原崇さんが勝った。郷土の英雄、小沢一郎さんも保守だから選挙民がついていったのだが、立民になり共産党と組むようでは「さよなら」なのだろう。

辻元清美さんはパフォーマンスが過剰で、元自民党幹事長山崎拓さんが応援に駆け付けたとの報道。維新旋風と共に選挙民には変節と写ったのだろう。

今回の立憲民主と共産の閣外協力は明らかに失敗した。政権選択は体制選択となったのだから…
国民の英知が心に深く刻まれた選挙だった。