ドイツ メルケル首相の言葉

ドイツ メルケル首相の言葉

政治のリーダーは言葉でもって国民と共同体を作る。2020年3月18日、ドイツのメルケル首相は新型コロナウイルス感染症対策に関し、国民に直接呼びかけました。以下、メルケル首相の言葉。

「開かれた民主主義のもとでは、政治において下される決定の透明性を確保し、説明を尽くすことが必要です。私たちの取り組みについて、出来るだけ説得力のある形で、その根拠を説明し、発信し、理解してもらえるようにするのです」

「これは単なる抽象的な統計数値で済む話ではありません。ある人の父親であったり、祖父、母親、祖母あるいはパートナーであったりする実際の人間が関わってくる話なのです。そして私たちの社会は、一つひとつの命、一人ひとりの人間が重みをもつ共同体です」

「日常生活における制約が今すでに、いかに厳しいものであるか私も承知しています」

「こうした制約は、渡航や移動の自由が苦難の末に勝ち取られた権利であるという経験をしてきた私のような人間(東独出身)にとり、絶対的な必要性がなければ正当化し得ないものなのです。民主主義においては、決して安易に決めてはならず、決めるのであれば、あくまで一時的なものに留めるべきです。しかし、今は命を救うために避けられないことなのです」

「我が国は民主主義国家です。私たちの活動の源は、強制ではなく、知識の共有と参加です。現在直面しているのは、まさに歴史的課題であり、結束して初めて乗り越えていけるのです」

(この文章は、自民党政務調査会で2020年6月18日にPHP総研主席研究員の立教大学大学院特任教授 亀井善太郎氏の資料より引用)

メルケル首相の支持率60~80%。

日本政府は、コロナ対策に活かして下さい。