カルロス・ゴーン氏のプライベートジェットを使ってのレバノン脱出劇だが、イランのスレイマン司令官への米軍の攻撃と同様の感じを受ける

カルロス・ゴーン氏のプライベートジェットを使ってのレバノン脱出劇だが、イランのスレイマン司令官への米軍の攻撃と同様の感じを受ける

12月30日、カルロス・ゴーン氏がプライベートジェットで密出国したというニュースも、日本的感覚からすると強烈な違和感を覚える。十分な準備とスタッフを揃えて、何回もシミュレーションした結果の脱出劇のようだ。イランのスレイマン司令官をイラク国内でドローンを使って攻撃した米軍の感覚!

2つの事件は、容疑者の違法な密出国と殺戮だから、与える影響のレベルが異なる。しかし2つの事件に共通していることは、法秩序に関係無く自分の思ったことを実行するという西洋人的感覚だ。自分の正義に従って実行する。
結局、法秩序は力に裏打ちされていて、力の行使が歴史的事実を積み上げていくという事である。

歴史は後戻り出来ない。レバノンに逃れたカルロス・ゴーン氏は日本に帰らないし、スレイマン司令官は生き返らない。何が正義かが問われている。