「武蔵野市立コロナ救急クリニックの開設は可能なのですか?」と市民からの問い合わせ。財政力と土地と機材は十分ですね。市長のヤル気とノウハウが問題と答えた。

「武蔵野市立コロナ救急クリニックの開設は可能なのですか?」と市民からの問い合わせ。財政力と土地と機材は十分ですね。市長のヤル気とノウハウが問題と答えた。

市内に政治団体<武蔵野未来フォーラム>の政治活動用ポスターが張り出された。そのメインの主張は「市立コロナ救急クリニックをつくる」です。

弁士の鹿野あきらさんは、ぶじみの病院長として度々テレビにも出演している新型コロナ感染症と最前線で戦っているお医者さんですが、その主張が反映されたポスターです。

武蔵野市民としては地元にコロナ専用の救急クリニックがあれば安心だが、果たして実現性は?という気持ちで問い合わせがあったのでしょう。「武蔵野市長22年の土屋元市長に聞けば、わかると思ったんです」とのこと。そこで次のように答えた。

(土屋)①クリニックは入院施設が19床以下の診療所を指します。普通、医院と呼ぶことが多いですね。②医院は市民生活に無くてはならない機関ですから、要件を満たしていれば容易に開業できます。③現に市内でも年に数件の医院が新規開業しています。もちろん様々な事情で廃業する医院もあります。④建築要件は住居系でも開設が許可されますから、それだけ身近で必要な施設といえます。

(市民)市が開業しても良いのですか、資金は大丈夫ですか?

(土屋)⑤市で医療機関を開設しているところは全国的に見ると沢山あります。この近隣市では青梅市が市立病院を開設しています。⑥武蔵野市でも1986年に保健センターを開設した時、診療所としての許可をとりました。⑦資金的にも十分可能でしょう。私は専門家ではないので詳しく試算したことはありませんが、プレハブで19床ならCTなど入れて、初期投資が2億円程度と言われていますし、人件費などのランニングコストが年に2~3億円程度と試算されています。⑧昨年、武蔵野市は市民全員にお買物券を配布しましたが、その費用が7億円です。

(市民)野戦病院を作ろうなどとテレビでいっていますが、出来るならもっと早くやって欲しいですね。

(土屋)市長の見識とヤル気があれば、ノウハウを持っている人材を見つけてやれます。周辺の市では財政的に1000万円支出するのも大変な市がありますが、市民の担税力のおかげで武蔵野市は400億円も基金を持っていますので、十分実現が可能だと思います。医者がいないとか、やらない理由はいくらでも見つかりますが、今は100年に1回のパンデミックの非常事態ですから、まずチャレンジすることが大事です。

国も都も市も工夫して出来ることをやる。これが政治家の使命です。