「保育園落ちた日本死ね」のブログをきっかけに保育園や子育て予算を大幅拡充した。安倍政権7年8か月で1.5倍に

「保育園落ちた日本死ね」のブログをきっかけに保育園や子育て予算を大幅拡充した。安倍政権7年8か月で1.5倍に

国会で保育園落ちた死ねのブログが取り上げられ野党が質問したのは2016年のことだ。安倍総理の答弁が「ブログの主が誰だか分からないので…」という印象だったので、炎上した。

「落ちたのは私だ」と書いたプラカードを持った若い女性が国会の前で10数人並んでテレビに出るなどのパフォーマンス。これは後に共産党の宮本徹議員の事務所がプラカードを用意したことがわかったのだが…。

これをきっかけに大幅に保育園を増設して待機児童政策を充実することにアクセルを踏んだ。

元々、安倍内閣は女性の社会進出を積極的に進め、経済成長のエンジンにしようとしていたので、官邸主導で子ども・子育て支援が進んだ。

保育園行政は市区町村の仕事であり、政府が予算を大幅増額して早く待機児童を解消しろといってくるが、とても予算消化できないという声が聞かれたほどだ。結果として園庭のないビル保育園の増設となったりした。これからは、保育園の質の向上が課題だ。

さらに、保育園や幼稚園に通う3・4・5歳児の保育料無償化も実施され、安倍内閣で子ども・子育て予算は児童手当も含め2兆円から3兆円へと1兆円増額された。

一方、都市部における保育園需要に対応して、地方から保育士をリクルートするなどのひずみも出たが、全体として子ども・子育て予算を充実してきた安倍内閣の7年8か月といえる。

さらに、高校の授業料無償化制度も導入した。日本の社会保障は高齢者に厚く、子育て世代に薄いと言われたのが政治主導で相当是正されたと評価できる。

子ども・子育て関係予算:

平成25年度 2兆0,018億円 ⇒ 令和2年度 2兆9,900億円