「キャメロン首相の失敗−『間接民主主義 誕生の地』で国民による直接投票−EU離脱の重い決定。」

「キャメロン首相の失敗−『間接民主主義 誕生の地』で国民による直接投票−EU離脱の重い決定。」

英国のEU離脱の方針が国民投票という、直接民主主義によって決まった。

英国は1215年マグナカルタ以来、まず国民が議員を選任し、議員が首相を選ぶという間接民主主義、議院内閣制を選択してきた。

危機発生などの時には一見まだるっこしく見える間接民主主義も、一時の感情に駆られた決定的間違えより漸進的でベターだという大人の知恵だったのだが、キャメロン首相は国民投票という直接民主主義を採ったのだ。

今回の英国民の判断が決定的間違えとは言うべきではないが、EU離脱の是非のようなシングルイシューでYESかNOかを求めれば「賢者の知恵」を発揮する余地もない。

英国は王室があって且つ成文憲法が無い、前例主義・漸進主義の国だったのだ。キャメロン首相の失敗は、自身の国柄を読み間違えたことだ。

スコットランド独立に再び火がつかないか。