「口永良部島、噴火からわずか6時間半で全島民137名が島を脱出~日頃の訓練の成果が実った」

「口永良部島、噴火からわずか6時間半で全島民137名が島を脱出~日頃の訓練の成果が実った」

本日、午後2時から自民党本部で火山対策特別委員会・災害対策特別委員会の合同部会が開催された。

谷垣幹事長、稲田政調会長も出席した。内閣府、気象庁、海上保安庁を始め、各省庁から説明を聞いた。

5月29日(金)午前9時59分に新岳が大噴火を起し、噴煙は過去最高の9,000mに達するほどだった。島民は火口から3km以上離れた高台の番屋が峰避難場所に直ちに集結し救援を待った。

軽い火傷を負った方が一人海保のヘリで救助されたが、島民はフェリー「太陽」に乗船して避難、フェリーが港を離れたのは15時42分だ。大噴火からわずか6時間43分で全島民の避難が完了したことになる。

早期避難の秘密は、昨年8月3日の噴火以降、住民が度々の避難訓練を重ねた成果だという。小学生10人、中学生が7人いたが、学校ではいつでも避難できるよう、教職員の自動車を整然と門の方に向けて一列に駐車していたという。

噴火以来3日経った本日6月1日に、防災関係職員と一部島民が帰島して1時間あまり活動したが、島民の大半はガスの元栓は締めたか、戸締りはちゃんとしたかだという。

数十頭の牛が放牧されているが、自然放牧なので水や餌は大丈夫、20頭いる豚は豚舎で飼っているので、1週間分の水と餌を補給したという。永年、火山と向き合って大自然の中で生活している人はたくましい。

政府からは赤澤副大臣が、党からは選挙区の森山裕衆議院議員が屋久島に駆けつけ住民の要望を聴取したが、政府の素早い対応に感謝されたとの報告。

新岳の火山噴火が沈静化するまで、政府の支援を怠りなくきちんと対応することを確認した。