韓国海軍の軍艦が自衛隊の哨戒機に射撃用ビームを浴びせる。友好国とは思えない威脅―文大統領に対する牽制か

韓国海軍の軍艦が自衛隊の哨戒機に射撃用ビームを浴びせる。友好国とは思えない威脅―文大統領に対する牽制か

昨年12月20日、日本海大和堆周辺を哨戒していた自衛隊機に射撃用ビームを照射したという事件が発生し、その後の日韓のやりとりが続いている。

事実を認めない韓国側に防衛省は12月28日、映像の一部を公開した。韓国は絶対認めないだろう、認めれば処分しなければならない。これは韓国軍の北との融和策をとる文大統領に対する、反発牽制か?

この一年、文大統領の不用意とも思える急展開の南北融和政策で一見、朝鮮半島は平和に向かっている印象だ。昨年8月、38度線を訪問したが、軍事境界線の警戒レベルも相当下がっている印象だ。

しかし、北朝鮮の誇る20万人とも言われる特殊部隊は解除されないだろう。韓国軍にしても、徴兵制ひいて長年にわたって南北衝突を想定して、戦時体制をひいてきた。数年前には北の砲撃によって、韓国内で死者が出て韓国軍が大規模な砲撃をした経験もある。

このような軍事的緊張をただちに解除できるのだろうか。軍事組織の中に相当ストレスが溜まっていると見るのが、普通の組織論では? 雪解けが急だと雪崩が起きる。文大統領の軍に対する統制は、十分効いているのだろうか。金正恩体制下の北は、軍事的緊張を維持しているだろう。