鉄道網の計画的整備 東京五方面作戦のうち複々線化は、中央線だけ取り残されて三鷹までで止まっている ー中央線複々線事業促進のための国会議員の会

鉄道網の計画的整備 東京五方面作戦のうち複々線化は、中央線だけ取り残されて三鷹までで止まっている ー中央線複々線事業促進のための国会議員の会

井上信二衆議院議員を会長に三多摩出身の衆・参の国会議員で構成されている事業促進会が、昨日10/28に議員会館会議室で開催されました。私は顧問という立場で出席しました。答弁は、国土交通省・東京都・JR東日本の担当者がしました。

中央線三鷹ー立川間の複々線化を実施すると3800億円の事業費がかかるといいます。現在のルールでは立体交差化の場合は、国・都・沿線市の各々の負担割合があり、JR東日本の負担は10%ですが、複々線のように線路を増設する場合は全額鉄道事業者負担となり、増加する運賃収入だけでは到底採算が取れないと試算されています。国や都が、どのように負担するかはルールがなく、とりわけコロナの影響で利用客が減少しており、難しい課題です。

国土交通省から配布された資料には旧国鉄時代の「東京五方面作戦」があり、達成された実績図を見ると

  • 東海道線 東京~小田原(83.9km)
  • 東北線 赤羽~大宮(17.1km)
  • 常磐線 綾瀬~取手(29.7km)
  • 総武線 東京~千葉(39.2km)
  • 中央線 中野~三鷹(9.4km)

とあり、東京を基軸に神奈川県・埼玉県・茨城県・千葉県と各々の県をつないで複々線化が完成しています。

中央線は東京23区の延長で三鷹まで複々線になったけれど、420万人の人々の東京・多摩地区は取り残されています。他の4線並みなら、山梨県境の高尾まで複々線になっても不思議ではありません。東京全体から見ると西方面が貧弱で遅れていることは明らかです。

私はこの五方面作戦の図と一覧表を指摘して「東京都の均衡ある発展という観点からも、中央線の複々線化事業を東京都は重点的に進めるべきではないか」「都の首脳部にも住民代表の意見として、きちんと上げて欲しい」と申し上げました。