菅直人氏の炎上商法。強烈に光っている人物にケチをつけ、その光を反射して自分を目立たせる月のような存在である。橋下徹さんに対するヒットラー発言もその延長だ。太陽のように自ら光れないから、総理になって大失敗した

菅直人氏の炎上商法。強烈に光っている人物にケチをつけ、その光を反射して自分を目立たせる月のような存在である。橋下徹さんに対するヒットラー発言もその延長だ。太陽のように自ら光れないから、総理になって大失敗した

神奈川県の友人から「何やら武蔵野から、ヒットラーなどという物騒な話題が出ていますねぇ」と連絡がありました。菅直人氏の橋下徹さんに対する発言のことです。さらに「炎上商法ですか?」と続きました。よくみているなぁと感心しました。

政治家には、太陽型と月型の政治家がいます。菅直人さんは武蔵野市を中心に長く政治活動をした人物ですが、典型的な月型の政治家で太陽のような存在の政治家がいて、その強烈な光を反射して自分も光って見えるのです。野党時代が長く、強烈な個性の持ち主の政権政党の政治家を批判して注目を浴びてきました。反体制ポーズの批判が格好良く見えて、一部の人々に人気がありました。

しかし、最大の失敗は「政権交代」というスローガンで2009年に政権についたことです。鳩山由紀夫内閣で財務大臣となり、鳩山さんが失速すると総理についた直後に行われた参議院議員選挙で「5%の消費税を10%にする。このままだとギリシャと同じになる」と主張し、つまづきました。平成元年の竹下内閣の消費税導入の時と随分と主張を変えたなあ。財務省の振り付けだろうか?予想したとおり国民の反発を受け、参議院議員選挙に敗けました。

その後、中国漁船の海上保安庁巡視船体当たり事件(アメリカの沿岸警備艇と同様な行為をすれば、撃沈されているでしょう)の船長を公務執行妨害で裁判にかけるべきところ、中国の恫喝に屈して釈放。また電力におけるエネルギー源を原発30%から50%にすると発表しました。そして、2011年3月11日の東日本大震災の大津波と福島第一原発事故の混乱など数々の失態を重ねました。

野党時代、月のような存在で政権政党を強烈に批判・罵倒してきて名をあげてきましたが、自ら日本国の政治の最高責任者になった途端、数々の大失態を繰り返しました。菅直人総理の大失態は、日本国の沈下でもあります。

総理を辞して11年、太陽的政治家だった橋下徹さんをヒットラーになぞって批評し受けを狙うことを炎上商法といいます。菅直人さん、限界ですね。