汚れた廃プラスチックは燃やしてサーマルリサイクルしかない―「もし海が死んだら人はどうなるのだ」北方謙三

汚れた廃プラスチックは燃やしてサーマルリサイクルしかない―「もし海が死んだら人はどうなるのだ」北方謙三

バーゼル条約で廃棄物の輸出入の禁止を盛り込む動きが、この1~2週間、報道されている。中国が輸入禁止の措置をとったことも記憶に新しい。

日本は毎年100万トンの廃プラを海外に輸出してきた。これを国内で処理するのは歴史の必然だ。綺麗な廃プラから、またプラスチックをつくるマテリアルリサイクルは、さらに拡大しなければならないが、汚れたプラスチック類は焼却しかない。CO2対策が課題だが、発電してサーマルリサイクルすべきだ。

地球全体で廃プラを管理しなければ、海中マイクロプラスチックのように中長期でみると生態系に重大な影響を及ぼすだろう。
北方謙三さんは歴史小説の第一人者で三国志など数々の人間の興亡を書いてきた。週刊新潮に「十字路が見える」というエッセイを連載中だが、4月11日号に「もし海が死んだら人はどうなるのか」というタイトルで、身近な例を挙げて人類の未来を見据えている。