武蔵小金井駅南口再開発事業 第2地区 5月末に完成。住居700戸と新しい商店街

武蔵小金井駅南口再開発事業 第2地区 5月末に完成。住居700戸と新しい商店街

昨日、再開発組合の星野理事長と意見交換、現状について聞く。着工から3年余り、工事は順調に進捗して5月末には引き渡され、6月から入居が始まるという。

星野理事長をはじめ、地権者の皆さんが再開発をと声をあげたのは40年近く前になる。やがて平成6年に中央線三鷹ー立川間連続立体交差事業の都市計画が決定。平成11年の着工が大きなきっかけになって再開発の機運が高まった。しかし、当初の再開発事業区域は6万㎡と巨大だった。

稲葉市長が就任したのが同年の平成11年5月だ。稲葉市長は小金井市100年を展望して中央線高架化事業が絶好の機会と考え、武蔵小金井駅南口の再開発事業を決断した。

何しろ当時の武蔵小金井駅南口は現在の1/10の700㎡(中学校の体育館と同じ面積)しかなく、タクシーが5~6台停留するだけでいっぱい。歩行者は幅1メートルの歩道を歩いていたのだから。

しかし、当初構想した計画は6万㎡で、巨大過ぎて小金井市の財政から見ると不可能だった。

国土交通省都市局の専門家のアドバイスで半分の3万㎡とし、各々一期・二期と分けることにした。現在の駅前広場と市民交流センター等の公益施設とイトーヨーカ堂を核テナントとする商業施設が計画され、第1地区として事業着手して平成20年に完成したのだ。

その後、ようやく第二地区の18000㎡が民間主導の再開発事業組合により、いわゆる“組合施行”として計画され、市が同意してやがて着工したのである。

国の補助30億円、都・市が各々15億円の補助金を出した。700戸の住宅と商業施設だから住民税・固定資産税が小金井市に入る。小金井市が投資した15億円は4~5年で回収できるだろう。

地区の建築物の不燃化が出来、商業等の利便性が向上し住民が増え、さらに市の財政も潤う、当時の稲葉市長の先見性と決断が光る、大英断だ。

苦労を重ねた地権者代表の星野理事長に心から祝意を申し上げた。