日本出生数87万人、中国1500万人、2050年の世界人口予測90億人。COP25で石炭火力に依存する日本に化石賞

日本出生数87万人、中国1500万人、2050年の世界人口予測90億人。COP25で石炭火力に依存する日本に化石賞

12月に入り、今年の吾が国の出生数予測が出た。87万人。数年前100万人を割る数字が出た時も衝撃的だったが90万人を切るとは! 若い世代が語る「派遣では結婚したくても出来ない、ましてや子供は…」と。
隣国、中国の昨年の統計は出生数1500万人との記事を読んだことがある。中国は人口爆発を抑えるために一人っ子政策を続けてきたが、これでは人口減少が激しくなると数年前から出生を奨励する政策に変わった。目標は年間2000万人だが、実際には1500万人しか生まれなかったという、嘆きの記事だったことを思い出す。

豊かになると出生率が下がるのは、どこの国でも共通している。一方、全世界的な流れは人口増だ。現在75億人程度と推計されているが、2050年には90億人という予測がある。中国の例で明らかだが、所得が向上し豊かになれば、一人あたりの食糧・水・資源・エネルギーが増大し、人口増との掛け算になる。当然、排出ガスも増える。これがメガトレンドだ。
日本は原発が停止している分、化石燃料でエネルギーを補っている。とりわけCO2を多く排出する石炭火力発電は30%を超えている。国連のCOP25で、NPO団体から化石賞を贈られた。
先行き不透明な話だけでは展望が開けない。電力消費を格段に小さくしたリチウム電池の発明者、吉野彰さんがノーベル賞を受賞されたのは希望だ。持続可能な世界をつくるために、各々が努力をしなければならない。