日本の防衛技術開発の予算は2116億円、韓国4080億円、米国は11兆円、中国は40兆円。神風ドローン攻撃を防げるのか

日本の防衛技術開発の予算は2116億円、韓国4080億円、米国は11兆円、中国は40兆円。神風ドローン攻撃を防げるのか

一昨日5月14日、自民党政調国防部会・安全保障調査会の合同会議が開催された。元防衛省装備庁長官から最新の防衛技術開発の方向性が発表された。

  1. 日本の防衛技術開発予算は米国・中国と比較して、桁違いに低い。中国は軍民融合で技術開発をしているが、総計40兆円という巨額なものだ。うち狭義の軍事技術開発はどの位かはともかく、民間技術でも軍事に転用できるものがあれば、どんどん転用している。
  2. 日本の防衛技術開発予算は2116億円(令和3年)。人口が1/3の韓国は4080億円だ。海外の軍事技術関係者と意見交換すると、一桁違うのではと聞き返されるという。
  3. 軍事における新興(エマージング)技術とは次の分野である。①AI(人工知能)②自律化技術 ③極超音速技術 ④指向性エネルギー技術 ⑤バイオテクノロジー ⑥量子技術(コンピュータ・暗号)
  4. 現在脅威になっているのは、スウォームドローンと呼ばれる大量の小型ドローン攻撃だ。AIで操作された小型ドローンが回収を考えずに目標に向かって大量に発射される攻撃で“神風ドローン”と別称されている。

等々、具体例を挙げて説明があった。これら世界各国で加速する最新技術の軍事転用に対して、日本は平和と独立と安全を守るための抑止力を維持するにはどうすべきか。基本的命題を迫られていると実感した。