台風19号、過去に類例のない岩手から静岡まで広域の河川氾濫。犠牲者・行方不明者90名に迫る―地元府中市でも9万人に避難勧告

台風19号、過去に類例のない岩手から静岡まで広域の河川氾濫。犠牲者・行方不明者90名に迫る―地元府中市でも9万人に避難勧告

台風19号は10月12日・13日の両日を中心に、東日本11県にわたって膨大な被害をもたらした。犠牲者の皆様に謹んでご冥福をお祈りします。

昭和20、30年代と異なり、海岸や河川の堤防が整備されたにも関わらず、47河川66ヶ所で堤防が決壊して2万棟が浸水した。広域にわたっているだけに、救援・救助が大変だ。
また復興の段階でも長い時間がかかるものと思われる。持続的な支援が必要だ。とりわけ岩手、宮城、福島の三県は8年前の3.11東日本大震災で大被害を受け復興の途上であるだけに、人々の気持ちを忖度すると、誠に痛切な気持ちになる。県境を越た政府の支援をお願いしたいと本田遠野市長、全国知事会も本日、急遽開かれた。

河川や道路だけでなく、民間の住宅の復旧をどうするか、特別な措置が必要だ。地元でも多摩川に面する府中市が、市政始まって以来の退避勧告を9万人に発出したという。高野市長は小・中学校33校だけでは避難所が足らなくなったんです。ハケの上に指定しなければならなかったので、と話している。府中には中河原とか分倍河原という地名もあるので、堤防の整備されなかった時代は大変だったのだろう。大事に到らず良かった。

10月始めの暴風台風と共に、政府は着実な復興に取り組んで欲しい。
尚、八ッ場ダムが完成して貯水を始めたので貯水機能が増し、利根川への負荷が軽減されたとの指摘、銚子市民によれば利根川にかかる銚子大橋ギリギリまで水が来たとのこと。